ひふみのお客様 300人に聞きました(前編)「わたしが考える長期投資」とは?

ひふみ投信10周年記念

ひふみ投信10周年記念ページの開設に伴い、ひふみのお客様から「わたしの考える長期投資」についてご意見を募集しました。10年と聞くとあっという間に過ぎていったようで、実は重みがある時間を育むイメージもあります。あらためてお客様と「長期投資」について考える時間がほしいなと思ったのは、その10年間の心の支えとなったモノは何だったのだろうか?ということです。

長きにわたって投資していく過程では、たのしいことのみならず、天災や経済の混乱、テロなど、マーケットの下落とあいまって、世の中を憂うことや、心が折れそうになることもあります。そんなときに、ひふみのお客様は何を考え、どう行動しているのかといったことを、事前にアタマに刻んでおけば、お客様が、そしてわたしたちがふだん通りの気持ちで投資を続けていける一助になると考えました。

今回、20代から70代以上の幅広い年齢のお客様から計377件のお考えをいただきました。ご協力いただきましたお客様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

お客様の長期投資に対する思いを、前編・後編に分けてご紹介します。前編ではダイレクト営業部の山崎が全体的な総括を、後編ではレオスの各メンバーがお客様のお考えに対して、コメントいたしました

【プロフィール】
ダイレクト営業部
山崎 孝(やまざき たかし)

証券会社勤務時代、アクティブ運用の投資信託に投資しようと考えていた際に、レオスの考え方に共感し、ひふみ投信に投資を始める。お客様目線に立った投資信託を提供したいと考えて2017年にレオス・キャピタルワークスに入社。2018年からダイレクト営業部に異動。
銭湯とサウナに行くのが趣味です。そのために、筋トレもしています。

今回はお客様から想像を超える数のリアクションをいただき、驚きました。一つ一つとても興味深く読ませていただきました。ひふみには長期でお付き合いしてくださるお客様がたくさんいらっしゃることを再認識しました。中でも、ひふみ投信で投資をデビューされた方も多くいらっしゃったことが印象的です。

直販というスタイルを持っているレオスだからこそ、こうやって長期投資の思いを伝えていただき、お客様がどのようなお考えを持っているのかを知ることができました。とても素晴らしい長期投資の考えをお持ちのお客様が多く、わたしたちもとてもうれしく思っています。今後もお客様からのご意見を積極的に頂きながら、双方向のコミュニケーションを大切にしていきます。

皆様からのコメントを解析してみました

こちらの図は、皆様からいただいた文章を解析して、繰り返し使われている単語を大きく表示していたものです(青色:名詞、赤:動詞、緑:形容詞、灰色:その他)。

ご覧のとおり、「投資」や「ひふみ投信」以外には、「つみたてる」や「一喜一憂」、それから「長期」という単語が多かったのがわかります。それ以外にも「ありがとう」という単語が出てきているのもうれしいです。わたしたちは「ありがとう」とお伝えすることもひとつの投資活動と考えているからです。

年代別の傾向で見ると、20代から40代、わたしたちが「資産形成層」と呼んでいる方は、長期投資に対して夢や希望といった将来に対するイメージを持っている方が多かったです。将来に対するワクワクをご自身で作っていきたいと考えていらっしゃることがうかがえます。

また、50代以降の方の中には、「ご自身が行なってきた長期投資をお子様に伝えていきたい」というような内容のコメントもいただきました。

多かった考えベスト3

皆様の長期投資に対するお考えについては様々な内容でしたが、特に以下の3つのテーマに関連した内容が多かったようです。実際にいただいたご意見もあわせて、ご紹介しましょう。

●投資先の会社の成長を通じて、世の中が豊かになっていくこと

自分の資産を投資信託等に預託することにより、地域の、日本の良い企業にお金が回り、より社会が便利になり、経済が回り、その余剰金がまた自分にも返ってくる、その企業の提供するサービスも自分たちに返ってくる。そんな姿が長期投資としては一番良いのかなぁと思います。
(富山県 20代 男性)

レオスの経営理念である「資本市場を通じて社会に貢献します」に通ずるお考えだと思います。長期の資金を企業に投じることで、その企業が安定して経済活動を行ない、社会をより良いものにして、それによって投資をしている方の生活が豊かになっていく、ということです。投資という行為が、実はとても「素敵な経済活動」であるということを表現していただきました。
●短期の値動きに一喜一憂しないこと

目の前の値動きにバタバタするのではなく、投資対象さえ間違っていなければじっくり腰を据えて保有する。精神的につらい思いをせずに、目先の小さな利益に動かされないで大きく育てていく。これは一定速度で走る車と、ちょこちょこ左右にハンドルを切りながら追い越しする車を比較した時に良く似ている。目的地に着く時間はほとんど変わらない。なのに、ちょこちょこ追い越しする車には事故のリスクが高く、へたをすると目的地に無事に着けなくなる可能性がある。まさにこれと同じで、精神的に落ち着いていればまた違う人生が送れると思います。
(東京都 60代 男性)
短期で売買することと違って、長期投資では目先の値動きに一喜一憂しないことが大切だと思います。その場合には、おっしゃるとおり、投資先として何を選択するかが重要になってきます。
わたしたちはひふみをどのような考えで、誰がどのように運用しているのか、積極的に開示して「顔が見える運用」を目指しています。ひふみを選んでいただいたお客様と一緒に、良いときも悪いときも含めて、お客様の夢に向かって進んでいきたいと考えています。
●コツコツとつみたて投資を行なうこと

私の長期投資は老後の自分への贈り物です。
相場が良いときも悪いときもコツコツと積み立てて、積み立てた月日が人生の自信にもなり、思い出にもなり安心にもなるものだとおもいます。これからもひふみをコツコツ続けていきます。
(千葉県 30代 男性)

手に汗をかかない金額から、継続してつみたて投資を行なうことができるのも投資信託のひとつのメリットです。ご指摘のように相場には良いときも悪いときもあります。ですので、相場の底を狙いに行くということはせずに、常につみたてをして参加し続けることが大切だと思います。継続してつみたて投資を行なうことが、自信につながるというお考えはとても素敵です。まずは手に汗をかかない金額から継続して行なうことが大事だと考えています。継続は力なりですね。

お客様から頂いた長期投資について全体的な総括をさせていただきました。
長期投資をしていくにあたっては、投資先も投資に対する考え方も、ご自身が納得していることが大切です。こうやって長期投資の考えを共有することによって、既に長期投資に対する考えをお持ちの方にとって新たな発見があること、また、これから投資を始めようと考えている方や投資を始めたばかりの方にとって長期投資に対する不安がなくなることを願っています。


長期投資をしていく中で、良い時もあれば悪い時もあります。どんな時もお客様に寄り添ったファンドとして、今までもこれからも一緒に歩んでいきたいと思います。今後ともひふみをよろしくお願いいたします。



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(後編:メンバーが共感したお客様の声に続く)