ひふみのお客様 300人に聞きました(後編)メンバーが共感したお客様の声

ひふみ投信10周年記念

前回の記事に引き続き、ひふみ投信10周年を機にお客様からお寄せいただいた「わたしが考える長期投資」のご意見を紹介します。

後編では、レオスのメンバーが共感したお客様のご意見に対して、それぞれコメントしています。お客様の大切な資産をお預かりする立場としてのコメントはもちろん、一人ひとりが個人投資家でもあるわたしたちの長期投資に対する考えも、この機会に知っていただければと思います。

レオスのメンバーはどんなコメントに共感している?

「そういえば投資してたっけ」という程に忘れて、長期間の投資をすること。(男性 20代愛知県)

■コンプライアンス部 飯塚

共感しました。長く投資を続けるということは、毎日の基準価額の上下にハラハラ、ドキドキすることではなく、少額を分散してコツコツつみたてることだと思っているからです。レオスに入社して、はじめて金融商品(投資信託)を買ったときは一喜一憂していたのも事実ですが、4年経つ今となっては合計いくら投資しているかも曖昧です(笑)。そういえば、と思い出して残高を見てみたら、ちょっと増えてた!なんてことがあったら、お得な感じがしませんか?


長期投資にあたっては、応援したい会社など、一緒にこの先の世界を生きていきたいと思う対象に対して行うようにしています。色々な会社を応援したいと思いますが、実際に自分が応援に行けるわけではないので、お金に代わりに行ってもらって働いてきてもらおう、という感覚です。世界中で私のお金が働いているんだなあと思うと、世界を近しく感じますし、よりよい未来にしたいなあと思えます。(30代 女性 神奈川県)

■マーケティング・広報部 渡邊

「投資は応援」であり、投資をきっかけで、世界がより身近に感じるきっかけになると思います。私の初・投資先は「ドトールコーヒー」でした。母が株式投資をしていて「自分の好きな会社に投資をするといいのよ」とアドバイスしてくれて選んだのが、朝ごはんでお世話になっていたドトールコーヒーでした。「ジャーマンドック」というソーセージとマスタードが乗っているパン、これが当時200円と安くて美味しく、そして温かい状態でいただけるのが気に入っていました。投資してからは、ますます身近に感じ、新製品が出るたびに食べに行っていました。当時は「私のお金が働いている」という意識は薄かったのですが、「新商品は美味しいかな?うまく成長しているかな?」と勝手にチェックしていたのです。

投資を通じて、サービスや商品がより良くなり、結果として社会が良くなる。そんな素敵な循環が続き、よりよい未来につながってほしいと思います。


長期投資とは、庭の畑を耕すような作業だと思っている。最初は苗数本から初め、でもトマトばかりじゃつまらないのでナスとピーマンも一株ずつ植え(分散投資)。2年目、3年目には少し慣れたので面積を広げ種類も多様にしてみるが、大きな期待とは裏腹に大雨や害虫、病気など収穫は収穫が上がらない年もある(暴落)。更に年数を重ねちょっとの問題なんかじゃビクともしない自給自足の確立(自立)。それから先はお裾分けできるレベルを目指す。(男性40代 北海道)

■運用部 渡邉

まず、とてもユニークな例え方に感動しました!投資には狩猟的といったイメージが先行しがちですが、地道にコツコツと畑を耕し作物に手間を惜しまない日々の営みはわたしたちの国民性にぴったりですし、わたしたちの調査と投資の現場感覚にも通じるものがあります。

また、病害虫や風水害で大切な作物が実らないことも往々にしてあるのだけど、一喜一憂せずに淡々と地道な作業を続ける姿は、長期投資にも通じる大切な心構えであると感じました。徐々に作物や畑をひろげてみるのはリスク分散になるし、なにより楽しいことでもあります。

加えて経済的な自立というのもとても重要です。わたしたち一人ひとりが自由意志で経済活動に参加することは、活力ある世の中のために不可欠な要素でしょう。

そして「お裾分け」というフレーズに、とても心が温まる思いがしました。投資には、世界中のひとを幸せにできる可能性があるのだと再認識させてくれます。投資の魅力や大切なポイントがぎゅっと詰まったコメントでした。投資の腕前もそうですが、投稿者様のようにりっぱな野菜を育てられるようになりたいですね。


銀行預金で資産を増やせない時代です。どうすれば資産を増やすことが出来るかを考えたとき、株や投信を利用して資産を増やすことを選択します。投資はリスクを伴うものですが、リスクをヘッジする方法として長期運用の方法があると考えています。経済は好不況を繰り返しながら成長していきますので、毎年同じ額を投資していくと仮定すれば経済の成長に合わせて資産が増えることになります。そのような考えで子供の成長と共に資産も少しずつですが増やしていきたいと考えています。(栃木県 50代 男性)

■パートナー営業部 竹中

運用のテクニックとしての長期投資を評価いただき、うれしく思います。私の考える長期投資は、良い会社(収益をあげられる会社)に信頼して投資をすれば、いずれは安定した利益を得ることができるのではないかということです。

私は、新卒で証券会社に就職してお客様に商品を提供する立場だったので、早くから投資は身近なものでした。個人的にも米国株、日本株、中国株、ひふみ投信は販売開始から投資してきましたが、振り返ってみるとシンプルですが、相場の上げ下げに左右されることなく、じっくり腰をすえて持ち続けることが投資には大切なことではないかと思っています。

証券投資は損をするリスクはありますが、株価が毎日変動している中でも定期的に引落しで購入したり、様子を見ながらちょっとずつ購入することで、リスクはかなり軽減されます。私もご投稿いただいたお客様同様、子供の成長とともに資産が少しずつ増えるのが楽しみなのとともに、ひふみを通じて次の世代に投資文化が根付くことを願います。


資産運用に関して、私個人のこの40年あまりを振り返ると正解といえる論理は存在しないというのが実感です。上り坂に下り坂、まさかの坂は誰にも読めない。金融投資より安定しているといわれる不動産投資でも然りです。信頼のおける相手と組む事。情報のアンテナを張ることを徹底した上で、好景気時も不況時も変わらずコツコツ継続してきたことが裏切らない結果となっています。短期間で運よく手にした利益は、短期で使い果たして惨めな最期を遂げた例を多々見てきました。(東京都 60代 女性)

■コンプライアンス部 小林

長期的かつ地道な投資の重要性についてコメントいただきました。

私は、自分が勤務している会社、自分がサービスを利用して、満足している会社、信頼できるファンドマネージャーが運用しているファンドへの投資が長期投資の基本と考えています。最初に行なった株式投資は、従業員持株会での投資でした。私が入社した年は、大手証券の株価のピークで、結局マイナスでしたが、レオスでも自社株投資を行なっています。プラスになるか、否かは、株式市場の動向や運にも左右されるでしょうが、自分が自信をもって投資できる銘柄につみたて投資を行ない、日々の値動きに一喜一憂しないことが基本と考えています。

若い頃は、値下がりした銘柄を買い下がっていましたが、倒産に至る銘柄もあり、割高と思っても、成長株に(ファンドを通して) 投資することが基本であると改めて、痛感しています。

 


私の考える長期投資は、20年、30年ぐらいのスパンで行なうもので、基本は従業員持株会です。この背景には企業が長期存続する可能性が大であること、日本人は長期で就労するであろうことからです。従業員持株会は会社から掛け金に対し5%から10%の追加支援があり大きなメリットがあります。長く持てば大きなアドバンテージとなります。一方、投信には確約されたメリットはありません。投信における長期投資の期待値は5年です。選択肢が広くチャンスはありますがリスクもあります。5年間の投資でどの程度利益があがるのかは予測がつきません。私はこれまで投信の長期投資に全く期待していませんでした。今回ひふみ投信を知ってもう少し勉強してみたくなりました。(愛知県 60代 男性)

■内部監査室 中村

「人生七十古來稀なり」という古希が過ぎ去った今、私に「長期投資」がありうるのかと自問しています。ありふれた話かもしれませんが、少しでも役に立てばという想いでこれまでの私の経験を少し話したいと思います。

当初は単に「儲ける」ためのいわゆる株式投資でした。やがてライフイベントに沿った将来の為の行動=「投資」が大事であると学び、また将来の不確実性を取り除くことは難しく、長期保有が投資リスクを必ずしも軽減するとは限らないことも同時に学びました。私にとって長期投資とは単に長期にわたり保有することではなく、10年~20年単位の期間を想定した資産分散と時間分散による「投資」でした-財産三分法とドルコスト平均法です。一方、利益の確保も重要であるとして株式の個別銘柄の売買も行ないましたが、いわゆるバブル期からその宴の終焉を目の当たりにして資産分散の重要性を再認識しました。

株式を分散保有するための時間的あるいは経済的なコストが低くないことから次第に投資信託を中心にし、長期を前提にするなら「安いときに買う」というタイミング判断をするより、定期積立のようにシステマティックな買付けのメリットを享受するような方針で臨みました。比較できるデータは持ち合わせていませんが、これまでに得られた結果には概ね納得のいくものとなりました。長期の投資においてはこれらの「分散」が重要であろう思います。大事なことはやると決めたらそれを着実に実行することではないでしょうか。

余談ですが、何に投資するかは重要でした。
市場には投資対象から運用者が銘柄を選定して運用するアクティブ型の投資信託が溢れています。また指数に連動するパッシブ型も存在します。
投資対象や運用方法があまり制限されている投資信託は経済環境の大きな変化を必ずしも十分に捉えきれない場合もあり長期投資には向かないのではないかと考えています。私はできるだけ自由な運用ができるアクティブ型を、また信頼できる運用者を選択したい-それが無理なら指数連動型の方が良いと思います。

こうあってほしいという夢を実現する会社に投資するとか、株はボケ防止に役立つとかいろいろいわれていますが、日本経済とともに成長できるなら人それぞれの考えで良いのではないでしょうか。


このほかにも、たくさんのご意見を頂戴しました。
改めて、ご協力いただきましたお客様に御礼申し上げます。ありがとうございました。

ひふみがお客様にご支援いただいた10年間という時間を振り返ると共に、これからもお客様との次の10年間を歩むパートナーとしてサポートできるよう、一層気を引き締めて取り組んでまいります。
これからもひふみをよろしくお願いいたします。



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※当記事のコメントは、個人の見解であり、市場動向や個別銘柄の将来の結果をお約束するものではありません。
 ならびに、金融商品等の売却・購入等の行為の推奨を目的とするものではありません。