長野・善光寺で多様な価値観に触れる -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

3月9日(土)、全ての都道府県のひふみのお客様に会いに行く「ありがとうキャラバン」は長野で最終日を迎えました。

長野のありがとうキャラバンに参加したのは、前日の富山に引き続き、代表取締役社長の藤野、運用部の佐々木、業務部の吉澤、マーケティング・広報部の松永、ダイレクト営業部の石川です。

今回のレポートは、石川が担当いたします。

【レポータープロフィール】
石川 祥子(いしかわ しょうこ)

ひふみ投信の販売業務に携わるために2008年9月にレオス・キャピタルワークスに入社。
入社以来一貫して、ひふみ投信の直接販売に関する業務を行なっています。
現在は、お客様向けWEBサービスなどのシステムの改善企画から、お客様のお問い合わせ窓口(コミュニケーション・センター)や事務センターの運営・サポートをしています。
スパイシーな食べ物が大好きで、数年前に行ったインドに再訪するか、行ったことのないスリランカに行くかを妄想しながら、会社の周りにある南インド料理屋さんをまわっています。

石川さんのお仕事については、ひふみ投信10周年の記念インタビューでも紹介しているよ!石川さんは前回2016年のありがとうキャラバンでも長野を訪問したんだよね?

そうなんです。
「ありがとうキャラバン」を初めて開催したのは2016年で、その頃は現在と比べて社員数が半分未満、ひふみ投信の直販のお客様の人数は約3分の1でした。

当時、「また何年後かにありがとうキャラバンを開催して、当時と同じ都道府県を担当しよう!」と社内で話をしていたんです。

今回、その話が実現したんだね!

ええ、思い出の地を近年迎えた仲間と一緒に訪れるのは、懐かしさと新鮮さが入り混じった何とも言えない嬉しい気分でした。

長野駅からいざ善光寺へ!

前回は松本市を訪問したので、今回は長野市に参りました。
長野市の最も有名な観光スポットといえば「善光寺」ではないでしょうか。

日本最古の仏像と伝えらえる「一光三尊阿弥陀如来」を御本尊とし、昔から、一生に一度訪れれば往生がかなうと信じられて「遠くとも 一度は詣れ 善光寺」といわれています。

わたしたちも、その善光寺をお参りすることにし、JR長野駅を出発しました。

長野駅が開業したのは明治21年で、5代目となる現在の駅舎は長野の杉がふんだんに使われていて、森林浴をしているような癒しを感じさせる素敵なデザインです。

当日は雲一つない晴天で、杉の間から覗く青空もとても清々しい美しさでした。

そして、この長野駅が建てられた位置は、善光寺と深い関係があります。

阿弥陀如来様は世の人々を助けるために仏になり、48個の願い事を考えたそうです。その中で最も大切にしているのが十八番目の「念仏往生の願い」で、この十八にちなみ、善光寺の本堂から十八丁(一丁は109メートルなので約2キロ)の場所に駅舎を建築することになったそうです。

善光寺から長野駅までの表参道には一丁ごとに丁石という道標が置かれていて、長野駅の新幹線改札前には「十八丁」の文字が刻まれた立派な丁石が置かれていました。

善光寺へ向かう途で七福神様にご挨拶

長野駅から善光寺まで表参道には七福神が祀られていると聞き、長野市の観光ガイドの方にお話を伺いながら「七福神めぐり」をすることにしました。

 

七福神様とはご利益がありそうだね!

わたしたちはお客様の大切なお金をお預かりする仕事をしています。

ひふみに携わる我々の健康、お客様のご長寿・財運、商売繁盛、など頂戴したいご利益はたくさんあります!


七福神様のお一人目は、鎌倉期に創建された「かるかや山 西光寺」の境内に祀られている「寿老人様」です。

右手には、長寿の秘訣がたくさん書かれている巻物を付けた杖を持ち、左手に持っているのは長寿の果物と言われる桃だとか。

ガイドさんはお寺の歴史や境内の置物に至るまで丁寧に説明をしてくださるので、その物語を聞けるだけでも貴重な体験ができます。ありがたいお話を伺ったあと、家族やお客様の長寿を願ってお参りしました。

かるかや山西光寺の前には、先ほど書いた阿弥陀如来様の十八番目の願い事「念仏往生の願い」が彫られた街灯がありました。

どんな人でも念仏を唱えれば亡くなった時に極楽往生ができますように、という願いです。

 

その後、大国主神社で大黒天様にご挨拶をし、福禄寿様の元へ。

福禄寿とは、福徳・高禄(財運)・長寿の三徳を司る神様です。鎌倉時代、善光寺参拝に訪れた源頼朝によって建てられた十念寺の境内にある「秋葉神社」に祀られています。

そして、十念寺のもう一つの見所は、「大佛堂」で、この中には地元の方々から「出世大佛」と呼ばれるおよそ5mの高さの阿弥陀仏像が祀られています。

その輝かしいお姿に圧倒され、一同しばし言葉を失いました。

大仏様の指先と鐘が長い紐でつながっているのがご覧いただけますか?

本当だ!つながっているね!鐘の音が大仏様にすぐ聞こえるように、かな?

この鐘を鳴らすのですが、全身全霊の力を込めないと鳴らなそうなほど高い位置に鐘があります。「南無阿弥陀仏とお唱えください」と書いてあり、将来の出世を願って(?)

皆それぞれ唱えながら鐘を鳴らしましたが、なかなか音が響きません。

南無阿弥陀仏とは「阿弥陀様におすがりします」という意味だそうですが、お知恵やご利益をいただくのは、容易ではありませんね。


その後、弁才天様、布袋様などにご挨拶をして、毘沙門天様が祀られている世尊院(釈迦堂)へ。

阿弥陀如来様は来世を守り、お釈迦様は現世を守るとか。なので、善光寺だけでなくて毘沙門天様のいる釈迦堂もお参りは欠かせません。

ついに善光寺へ!

約二時間の七福神巡りをして、ついに善光寺へ到着しました!

境内入口の仁王門で一同記念撮影。定額山というのは、善光寺の山号(寺院の名前につける称号)です。

仁王像を拝見して仲見世通りを歩くと、重要文化財の善光寺の山門が見え、その奥に本堂があります。(本堂の中の撮影はできないため、写真は山門までです……)

善光寺の仏様は日本最古で、三国伝来、インド、中国、百済を通って6世紀に日本に渡ってきたと伝えられています。

古来より、日本の仏教の根源にあたる善光寺は多くの人の崇敬を集めてきました。

そして、他の寺が女人禁制の時代でも性別を問わず受け入れてきて、昔も今も「宗派を問わない」ところも、多く信仰を集める要因でしょう。

善光寺は宗派を問わずに誰でも参詣できるお寺なんだ!

レオスも、運用や人材活用において多様な価値観を受け入れる文化があります。

私が10年前に入社した時のホームページの求人欄には「性別・国籍・宗教問わず」と書いてあったようなことを、善光寺にまつわるお話を聞きながら思い出し、恐れ多くも似ているところがあると感じました。

昔は「一生に一度」といわれた善光寺ですが、今は長野新幹線も通って参拝の便がよくなりましたので、また日や気持ちを改めて、お参りをしたいと思います。


参拝の後は信州名物のそばを!という全員一致の意見で、門前にある「藤木庵」さんへ。

こちらは創業が江戸後期・文政10年(1827年)の老舗で、地元でとれる良質な蕎麦粉100%でうった十割蕎麦を美味しく頂きました。

美味しいおそばを堪能した後は、飲む点滴といわれるほど滋養豊富な甘酒をいただきお、この後のセミナーに備えてパワーチャージしました。

善光寺名物といえば「七味」です!!

プロフィールにも書いたのですが、スパイシーな料理が大好きな私が、密かに楽しみにしていたのが、善光寺近くにある1736年創業の七味の老舗「八幡屋礒五郎」さんの本店に行くことです。お店の前には、七味缶をかたどった椅子があります。

店内には、東京の販売店では見られない珍しい商品も販売されています。

そして、本店で体験できるのが七味の調合です。

ベースや追加するものを自由に選択して、オリジナルの七味を店員さんが作ってくれます。

私は基本の七味(シソ・唐辛子・麻種・陳皮・生姜・山椒・胡麻)に、消化吸収の促進などの作用があるクミンやコリアンダーなどをブレンドして「インド風」の七味を作っていただきました。

店内には、七味をいかした菓子や調味料も多くあり、私にとっては魅力しかないお店でした。

最終回は、藤野から「ありがとう」をお客様へ

善光寺を後にして、セミナー会場のJA長野会館へ向かい、社長の藤野と合流しました。
2018年4月から始まった第2回ありがとうキャラバンもこれが最終回かと思うと、皆気合いが入ります。

午前中に販売会社さん向けのセミナーで藤野に同行していたパートナー営業部の西澤も合流。

「ありがとうキャラバン」に初参加でお客様にお会いできるのを楽しみにしていた吉澤と、笑顔で皆さまをお迎えしました。

藤野からは、わたしたちがお客様に「ありがとう」をお伝えするために長野へ来たことや、投資とは?ひふみとは?をお話し、会場の皆様に熱心にお聞きいただきました。

セミナーの終盤では、お客様のご質問に藤野が直接お答えしたのですが、その中で「日本には素晴らしい会社が未上場も含めてたくさんある」とお伝えする場面がありました。

日頃、未上場企業の経営者に会う機会も多い藤野は、非常に優秀で且つ人格もすぐれた平成生まれの若い経営者が沢山誕生していると実感するそうです。

その方たちの活躍に期待して、投資を通じて応援したいと思っているし、これから数年後に彼らの会社が上場すると、「日本がだいぶ良い社会になるのでは」と皆さんも実感できるようになるのではないか、と会場のお客様に明るい未来への期待を呼び掛けていました。

また、最後は私どもスタッフも一人ずつ、お客様のお顔を見て直接「ありがとう」と申し上げる時間をいただきました。

ひふみ投信は、多くのお客様の大切なご資金で成り立っています。

藤野や運用部のアナリストは、ファンドの成長のために、良い投資先企業を探して全国を訪問していますが、他部門の私たちも、「ひふみ」に託されているお客様方の想いを知って、
顔が見える運用会社としての安心をお届けするために、これからもお客様の地元を定期的に伺いたいと強く感じました。

ひふみがお客様の将来のお役にたつファンドになるよう、これからもレオス一丸となって進んでまいりたいと思います。ご来場いただいたお客様、ありがとうございました。
(レポーター:ダイレクト営業部 石川)