ポイントは連想ゲーム?

教えてひふみろ

4月、東京にも桜の季節がやってきました。

気温も暖かくなってきたし、お昼休みにちょっと散歩でもしてみようっと。

会社から歩いて10分。皇居が見えてきました。

春休みということもあって、観光に来ている人もたくさんいるね。皇居周りを走っている人もたくさんいるよ。そういえば最近、皇居周りを走っている人をよく見かけるんだけど、ランニングって最近流行っているのかな?
笹川スポーツ財団の調査によると、ランニング人口は近年増加傾向にあり、週に1回以上ランニングを行なっていると答えた人の割合は約5.3%、約550万人と推計されています。
そうなんだ!結構多くの人が毎週ランニングしているんだね。
ランニングは用具にかかる費用が少なく、場所を選ばず手軽に始められるし、年齢・性別問わずみんなで楽しめるもんね。
ところで、どうして最近になってランニング人口が増えているんだろう?
きっかけは「東京マラソン」と「メタボ検診」だと言われています。
2007年に開催された第1回東京マラソンを皮切りに大阪、神戸、福岡など全国各地で市民マラソン大会が開催されるようになりました。第9回を迎えた2015年東京マラソンに参加するための抽選倍率はなんと約10倍、30万人を超える応募が殺到しました。
東京マラソンの沿道で声援を送る人の数は毎年100万人を超えると言われています。沿道に駆けつけた大声援を背に、街のど真ん中駆け抜ける市民マラソンの魅力に「いつか走ってみたい」と思う人が年々増えているそうです。
ぼくも一度走ってみたいなぁ。
また、2008年4月から厚生労働省の省令により「メタボ健診」が開始され、国民の健康意識が向上したこともランニング人口の増加要因として考えられています。
「健康管理のために何かを始めよう」と考える人が増えるなかで、周囲から「ランニング」という言葉を聞く機会が自然と増えたこともランニング人口の増加を後押ししたのかもしれませんね。
なるほど。
全国的に市民マラソン大会が開催されるようになったことと、国民の健康意識向上がランニング人口の増加に繋がったんだね。
大手総合情報サイトによると、「健康」関連のWebページを閲覧した人は「投資」関連のWebページも見に行く傾向があるんだって。自分の身体の将来を気にかけている人は、将来のお金に関しての関心も強いと言えるかもしれないね。
今回、ひふみろがお昼休みの散歩中に興味を持った「ランニング」。
運用部メンバーに話を聞いてみると、こうした日常のふとした出来事の中から投資アイデアを見つけ、投資したいと思う企業に出会うことが多いのだとか。
例えば、「ランニング」関連の上場企業ですと以下のような企業が上げられます。
また、スポーツ用品の販売・製造工程を深く追ってみると、以下の企業も「ランニング」と関連する企業ということができるかもしれません。
ランニングに直接関連する企業を「横に広く」、それらの企業の販売・製造工程を「縦に深く」考えていくと、これだけ多くの企業がランニング関連の企業として挙げられるんだね。
なんだか連想ゲームみたい。

そうなんです。
投資したいと思う会社を発掘する上で大切なことは、「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、自分の身の回りで起こっている出来事が社会的にどれくらい影響力があるものなのか?どんな企業にどれくらいの影響を及ぼすのか?ということを考えて、投資アイデアを連想していくことなんです。

なるほど。
今回は「ランニング」だったけど、他にも「外国人観光客が多い」とか「高齢化社会」といった、自分の身の回りに起こっている出来事とそれに関連する企業を連想していくことで投資したいと思う会社を見つけているんだね。
ぼくも運用部メンバーに連想ゲームで負けないように日頃から鍛えておこうっと!