これから投資を始める皆さんへ~運用部おすすめの一冊~

教えてひふみろ

4月から新年度が始まり、入社や転勤、お子様の入学など新しい生活をスタートさせる方も多いのではないでしょうか?
今回は、そういった新しい生活のスタートを機に、新たに投資を始めようと考えている皆さんへファンドマネージャー・アナリストがおすすめする本を聞いてみました。おすすめのポイントも合わせてご覧ください。

漫画、小説、エッセイと色々なジャンルの本を紹介してくれました!
この春から投資を始めようと思っている方も、そうでない方も、レオス運用部メンバーがおすすめする本を参考にしてみてください。

ファンドマネージャー渡邉のおすすめ

インベスターZ

三田紀房
講談社

全国屈指の名門校に入学した中学一年生の主人公が、自分たちの学校の運営資金を稼ぎ出す「投資部」に入部し、100億円の運用を任されるところから始まる投資をテーマにした漫画です。
おカネ・経済の歴史を分かりやすく交えつつ、株式投資の魅力・恐ろしさも余すところなく描いていて、とっても面白いです。

ファンドマネージャー渡邉

シニアアナリスト栗岡のおすすめ

現代アートを買おう!

集英社新書
宮津大輔

著者の宮津大輔さんは、都内勤務のサラリーマンでありながら日本随一の現代アートコレクター。これだと感じた作品に作家を信じて、限られたお金を投じるその姿は、企業家(起業家)を信じ、時間やお金を投じる投資家を思わせます。
「現代アートとは、人々がお互いの違いを認識し、共存していくためのヒントまたはツールである」という著者の思いに強い共感を覚えます。僕は企業活動こそ社員と社会が創りだす「現代アート」だと考え、今日も企業を訪問し、経営者の方々との会話の場を持ち続けようと思っています。
「株式」を「現代アート」と捕らえ、投資を始めてみるのもおすすめですよ。

シニアアナリスト栗岡

ファンドマネージャー藤野のおすすめ

ピーター・リンチの株の法則―90秒で説明できない会社には手を出すな

ピーター・リンチ
ダイヤモンド社

米国の大手資産運用会社でマゼランファンドを運用して大成功を収めたピーター・リンチの本が、表紙を巻き直して再発売されました。
この本の中には、株式投資の魅力やピーター・リンチが銘柄を発掘していく過程が分かりやすく書かれていて、投資を始めたい人にはおすすめですし、ベテランの方も再度読むと新たな発見があります。
私もあらためて読みましたが、社会人1,2年目に読んだときとはまったく違う重みと現実感がありました。

ファンドマネージャー藤野

ファンドマネージャー湯浅のおすすめ

マネー・ボール

マイケル・ルイス
早川書房

ちょっとひねってしまいますが、これですかね。
1990年代末、米国メジャーリーグの球団幹部に就任したビリー・ビーンが限られた資金のなかで強いチームを作り上げるために用いた手法に投資のヒントが隠れていると思います。
肝心なのは、お金や情報をどれだけたくさん持っているかではなく、どれだけ有効に使えるか。常識を疑うことの大切さを学べる1冊です。

ファンドマネージャー湯浅

シニアアナリスト八尾のおすすめ

図解で学ぶゲーム理論入門

天谷研一
日本能率協会マネジメントセンター

投資をする上で重要なのは企業の仕組みを知ること。そのためには、各企業の競争環境がどのようになっているかを知ることが大切になってきます。その一つの手段として「ゲーム理論」を知ることは勉強になるのではないかと思います。
近年のノーベル経済学賞におけるゲーム理論研究者の受賞比率が多い(94年、96年、01年、05年、07年、12年等々)のも特徴ですね。

シニアアナリスト八尾

シニアアナリスト蛭田のおすすめ

ざっくり分かるファイナンス 経営センスを磨くための財務

石野 雄一
光文社

レオスに入社した時、先輩アナリストから紹介してもらった1冊です。
タイトルには「ざっくり」とありますが、ファイナンスや財務の基本理論が「しっかり」網羅されており、企業分析に必要なポイントが理解できるため、これから株式投資を始める方にも最適だと思います。新書でストレスなく読める内容で分量も丁度良いです。私も時間をおいて繰り返し読むようにしています。

シニアアナリスト川崎のおすすめ

にんげんのおへそ

高峰秀子
新潮文庫

投資をはじめるにも、なにをするにも、「おへそ」は大切だな、と思います。
(※2015年4月30日付で退職しました。)