熊本が目指す 復興からの創生 -全国ありがとうキャラバン開催レポート-
ありがとうキャラバン
3月9日(土)、熊本県熊本市で「ありがとうキャラバン@熊本」を開催しました。
2018年1月23日から始まったありがとうキャラバン。最終回は二か所同時開催で、そのうちのひとつが、熊本県です。
メンバーは大分に引き続き、運用部の小野、パートナー営業部の小林、コンプライアンス部の飯塚です。
今回のレポートも、飯塚が担当いたします。
【レポータープロフィール】
飯塚 真菜(いいづか まな)
2015年5月に新卒で入社。業務部に所属し、日々の基準価額の算出と発表を行なう。
2018年11月にコンプライアンス部に異動。主に広告審査を担当。
ほか、ありがとうキャラバンのプロジェクトチームの一員として運営を行なう。
最近は仕事終わりの皇居ランニングが楽しみのひとつ。


飯塚さんは、ありキャラプロジェクトの運営委員をしてくれていたんだよね!1年間お疲れ様。キャラバンのラストは、今回も熊本県なんだね!

そうなんです。熊本県は前回のありがとうキャラバンでも最終回でしたね。2016年4月の震災により、開催が延期され、最後に訪れた熊本県の様子をレポートさせていただきました。
その当時、特に印象的だったお客様がいらっしゃいました。「熊本に来てくれてありがとう。勇気をもらいました。」と言ってくださったのです。今回も、熊本の皆様の背中を押せるような、支えられるようなアプローチをしよう、とメンバー全員、気を引き締めていきました。
黒川温泉が目指す「共創する地域づくり」
ありキャラ熊本の朝は、黒川温泉郷から出発です。
前日の大分でのセミナー後の移動。夜遅くに到着したにもかかわらず、旅館の方は丁寧に迎えてくださり、また「せっかくの黒川温泉なんですから少しでも楽しんでください。」と配慮してくださりました。
気持ちのいい温泉、おいしい朝ごはん、趣のある旅館、そして何より従業員の方が、皆様とても“いい人”でした。

「夢龍胆(ゆめりんどう)」さん、本当にありがとうございます。

黒川温泉郷は温泉街として全国的に有名です。「黒川温泉一旅館」をコンセプトに展開しており、30の旅館、そして里山の風景すべてが手を取り合ってひとつの街をつくりだしています。

公式ウェブサイトをご覧いただけると、コンセプトがよく感じ取れます。
リンク→ https://www.kurokawaonsen.or.jp/

希望の日付を入れると、どの旅館が空いているか、ひと目でわかるようになっているんだ!

「今日、日帰り温泉が利用できるところ」や、その値段、旅館だけでなく飲食店などの情報もたくさんつまっています。
戦後からはじまった黒川温泉郷。一軒だけが儲かるのではなく、地域全体で黒川温泉郷を盛り上げたい、という思いから「入湯手形(黒川の全ての露天風呂を利用できる手形)」を発案し、近年の黒川ブランドをつくりあげました。
街の中心部では各旅館の浴衣がレンタルすることができ、それを着て散策することができます。どこを見ても、フォトジェニックです!

ここもまた、震災の影響を受けたところです。観光業が落ち込むと、地域全体にマイナスの波及効果が出てしまいます。その経験から、旅館だけ、地域内だけではない、新しい経済循環をつくりあげる必要があると再認識したそうです。そこから、もう一つのコンセプト「黒川一ふるさと」が生まれました。農林業などの他産業や、地域外の人々を巻き込んで、「共創する地域づくり」をしていくことを目指していくそうです。

共に創る、地域づくり!僕たちも資本市場で「ひふみ」を通じてその循環をつくりたいと考えているし、すごく共感するね。日本を根っこから元気にしたい!

先代から引き継いだ「黒川温泉一旅館」のコンセプトと、新たなプロジェクト「黒川一ふるさと」で、これからさらに素敵なコミュニティができあがるのだろうと思いました。
阿蘇市から熊本市へ 復興を願う神社めぐり
黒川温泉のある南小国町から、阿蘇市を経由して、熊本市へ向かいます。
お天気もよく、移動中は阿蘇の広大な景観に圧倒されました。こちらは阿蘇五岳です。

阿蘇大明神の子供の5兄弟の山といわれ、長男・高岳、次男・中岳、三男・烏帽子岳、四男・杵島岳、五男・根子です。どの子も立派ですね!
ちょうど3月中に開催されている伝統行事「野焼き」の様子も見られました。若草の芽生えを助け、牛馬の害虫となるダニを駆除するためのものだとか。
阿蘇の草原は、何百年もの間、人々が野焼きで人工的に作ってきたものなんですね。


炎の前でポーズをキメる小林。

一行は、阿蘇神社に立ち寄りました。

こちらも震災からの復旧工事がまだ続いており、中心にある楼門の修理は2024年3月までの約5年間を見越しているとのこと。境内はいたるところに土のう袋があったり、通行できないところがあったりと当時の被害の大きさを感じました。
そして、熊本市でも祈りを捧げてきた場所があります。熊本発展の礎を築いた加藤清正公を祀る加藤神社です。熊本城内にあるこの神社。ほぼ整備されていたものの、場所によっては通行止めのところや大きく迂回しなければいけないところがありました。

神社境内から熊本城を望めます。巨大なクレーンが並ぶ様子が被害の大きさを物語っていました。これまでテレビニュースなど画面越しで知っていたつもりでしたが、実際に目にすると言葉を失います。

歴史に詳しい運用部の小野に教えてもらったのですが、地元では「セイショコさん」という呼び名で慕われているそうです。「清正公」だから「せいしょうこう(セイショコ)」です。

セイショコさんは、当時から多くの人に愛されていたんだね。

はい。わたしたちが訪れたときも観光客だけでなく、犬の散歩をしている地元の方をよく見かけました。地元の方にとっても大切なこの場所。これからも長く愛され続けるように、一日も早い復興を願うほかありませんでした。
セイショコさんゆかりのグルメ
ちなみに熊本では、加藤清正公ゆかりのグルメもいただきました。
馬刺し、そしてからしレンコンです。


熊本の馬料理は、清正公が飢えを凌ぐために愛する馬を最初に食べたことがきっかけと言われています。今や熊本は全国で群を抜いて馬肉を食べる地域になっており、清正公の地元への影響の大きさをここでも感じました。
本場で食べる馬刺しは霜降りが見事で、口に入れるとほんのり甘く、ほどよい歯ごたえととろ~っととける脂身が絶品でした。美味しすぎて怖いほどです!
からしレンコンもまた、清正公が献上したことから広まったものだそうです。見た目が鮮やかで、黄色い花のようで可愛らしいですね。私は初めて食べましたが、レンコンのシャキシャキした歯ごたえと、からしのツンとくるアクセントがマッチして、ついつい箸が伸びてしまいます。メンバーも気に入り、ふた皿も注文してしまいました!
「ありがとう」も投資だということ
さて、いよいよセミナーです。29名のお客様にお越しいただきました。
冒頭、私から「ありがとうキャラバン」について少しお話しさせていただきました。ありがとうキャラバンのセミナーでは47都道府県のお客様へ「ありがとう」をお伝えするとともに、「ありがとう」をキーワードにした、レオスの考える投資哲学や、ひふみの特徴をご説明しています。



私は新卒でレオスに入社して4年目を終えようとしていますが、今でも入社時に社長の藤野から「『投資』って、お金だけのことだけではなくて、“情熱”や“愛”を何かに投じることでもあるんだよ」と言われたことを覚えています。だから「ありがとう」も投資の一部であることをお伝えしました。
確かに自分の仕事に置き換えてみると、お客様や仕事仲間からの「ありがとう」の一言がやる気に繋がったりすることがあります。少しでもそのような繋がりを意識していけば、社会によい流れが生まれるのではないかなと思っています。そのことがお客様に伝わるように、丁寧な説明を心がけました。
ありキャラは場所によって講師が違うため、実は少しずつ話のポイントが異なります。今回は運用部の小野がメインスピーカ-で「成長する企業」についての話を特に重点を置いて語っていました。

年末からの相場環境に不安になるお客様が多くいらっしゃったようです。小野は2012年のアルバイト時代からずっと近くでレオスの運用をみてきたからこそ、「市場環境が変わっても、資産残高が大きくなっても、今も昔も変わらず“成長する企業”に投資しています」とお話しさせていただきました。
皆様とても熱心で、セミナー終了後の質問タイムでも退席される方はほぼいらっしゃいませんでした。最後、ご参加くださった皆様と、おなじみ「ひふみ」のポーズでパチリ。

アンケートでは「不安が少し軽くなった」「具体的でとてもわかりやすかった」などの嬉しいお言葉をいただきました。また、30代女性の方からのコメントは、私の「ありがとう」の話が伝わったようで嬉しかったです。


1年間、ありキャラの運営の一員として関われたことを嬉しく思います。また皆様とお会いできることを楽しみにしています。応援ありがとうございました!(レポーター:コンプライアンス部 飯塚)