400年を生き続ける有田焼の文化 -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

2月8日(金)、佐賀県佐賀市にて「ひふみ投信 全国ありがとうキャラバン@佐賀」を開催しました。 

参加メンバーは、マーケティング・広報部の白水、佐々木、パートナー営業部の内藤の3名です。

今回のレポートは、福岡に続いて2度目の登場、佐々木が担当します!

【レポータープロフィール】
佐々木 志保(ささき しほ)

2018年春、レオス入社。マーケティング・広報部にて運用報告レポートの作成やイベントの企画・運営に従事。
趣味は旅行で、地元九州の食べ物と温泉が大好きです。

去年の春に始まったありキャラもいよいよフィナーレが近づいてきたね!

はい、私は今回のキャラバンの事務局担当として同行する場所が多かったんですが、全国を周ってみて、たくさん直接質問をお受けして、お客様のご要望や、気になっていらっしゃる部分がなんとなく体感で理解できた気がしています。

お客様からは、どんな質問が多かった?

前回のありがとうキャラバンから変わった点ということでもあるけれど、2017年から組み入れ始めた海外資産に関することが多かったですね。
その背景も丁寧に説明しながら、ひふみの基本のスタンスである「守りながら増やす」運用について、そして今回のテーマでもある「ありがとう」の声かけで良いスパイラルをつくっていきましょうということも、しっかりと呼びかけています。

そうなんだね!ありがとうキャラバン、全都道府県回り終ったら、参加されたお客様の声もまとめてご紹介したいね!

有田焼が400年愛されてきた理由

長崎空港に到着です。空港から車でお隣、佐賀県に入りました。日本で最初に磁器が生まれたという「器のまち」、有田へ向かいます。
今回のメンバーの内藤さんは九州初上陸だったんだってね!佐々木さんは福岡出身だけど、佐賀は来たことある?
はい、温泉めぐりが趣味なので、嬉野温泉には来たことがあるのですが、有田町は初めてです。有田焼の窯元を見学させていただけることになったのですが、今回お邪魔した「福泉窯」の専務取締役の下村麗子さんに温かく迎えていただきました。

福泉窯さんに到着すると、下村さんがさっそくオシャレな器にコーヒーを淹れてくださりました。

有田焼というと、なんとなく濃い染付に赤や金の絵の具で、花文様などを器面いっぱいに描き込んだ、伝統的な器のイメージがあったのですが、福泉窯さんは高級料亭やレストランに器を提供する傍ら、フィンランドのデザインハウス・マリメッコ(Marimekko)とコラボレーションした新しい作品を手がけたりして、技術と伝統にこだわりを持ちながらも新しいチャレンジを続けている窯元さんです。

とってもかわいい器たちに、いきなり心をつかまれてしまいました。

(佐々木はこれを真似して後ほど絵付けします(笑))

下村さんによると、器は料理を盛り付けて初めて生かされるとのこと。なので、普段の展示会でも、料理を盛り付けた作品を並べるのだそうです。

まずは、器がどのように生活に密着しているのかイメージするためにも、有田焼を使ってお食事を提供するレストラン、「arita huis(アリタハウス)」さんにおじゃましました。

店内に入るとおしゃれな雰囲気にモダンなデザインの有田焼が目につきました。

1616年に日本で最初の磁器が有田の地で誕生して以来、そこに住み、営んできた人々によって脈々と磁器の生産が続けられてきました。そして、2016年に有田焼は創業400年の節目の年を迎えたそうです。

400年という有田焼のその歴史は、陶石採掘、陶土製造、型製作、生地製造、絵の具や釉薬開発、そして焼成を担当する窯元さんから普及に尽力した商社さんまで、多くの人の手によって支えられてきました。

そのときに一番重要なのが、伝統を大切にしつつも時代の変化によってデザインや用途を考えて、生活により密着できる器を生みだすことなんだそうです。

有田焼の「いま」をもっと知るために、ランチの後は下村さんに案内していただき、広大な敷地に陶磁器の専門店が軒を連ねる世界最大規模の有田焼ショッピングリゾート、アリタセラにて様々な器を見てまわりました。

私が一番印象に残ったお店が「2016/」さんでした。

こちらは有田焼創業400年事業から生まれた新しいブランドだそうです。オランダを中心とする全8か国の優れたデザイナーと有田焼の高度な技術のコラボにより、ものづくりのプラットフォームをつくっていこうというプロジェクトです。

有田焼は軽くて使いやすく、耐久性が高いだけでなく、世界の人々に評価されていてデザインも先進的であることを実感しました。

400年の時を超えて、さらにこんなカッコよく進化しているんだね!
そうなんです。何かを普及させて、それが生活にまで根付いて、後世に伝えていくためには、多くの人の知恵と努力が必要なんだ、ということを、下村さんのお話からあらためて感じることができました。

僕たちも投資を文化にまで発展させていくために、時代にあわせて、いろんな人と協力して、知恵を出し合っていきたいよね。

有田焼の絵付けに初挑戦!

有田焼の歴史と、今後の展開を学んだあとは……!いよいよ実際の製造工程を見学します。

福泉窯さんで、素焼きの現場、そして実際に絵付けをしている場面などを拝見しました。

絵付けは下地から絵のベースを書く人、色をつける人などそれぞれの職人さんによって丁寧に作業が行なわれていました。

ここで、わたしたちも福泉窯さんで働く吉原さんに教えていただきながら、絵付けを体験してまいりました!

内藤と佐々木はカップ、白水はカトラリーレストに絵付けしました。初めての体験で夢中になってしまい、おしゃべりも忘れてもくもくと描きます。

真剣な眼差しです。

完成!わたしたちが描いたものがこちらです!

そして、後日焼き上げたものを送っていただきました。自分で手がけたものが形になって戻ってくると、とても嬉しいですね。有田の旅を思い出しながら、大事に使わせていただきます。
下村さん、吉原さんをはじめ福泉窯の皆さま、本当にありがとうございました!

お客様の目線に立ったありがとうキャラバン

あっという間に有田を満喫する時間が過ぎてしまい、福泉窯さんの皆さまとお別れ。セミナー会場がある佐賀市内に向かいました。

ありキャラ佐賀は、佐賀勤労者総合福祉センターで開催されました。

会場に到着すると、なんと総務部の荒木がサプライズで登場!

この日は福岡で「ひふみ九州センター」の仕事があったところ、それが終わってから電車で駆けつけてくれました。

ひふみ九州センターは2月に開設したばかりで、荒木さんはそのシステム関係のお仕事で出かけていたんだね。

誰にも知らせることなく、本当にひょっこり、という感じだったので、びっくりしました!

ちょっとお茶目な荒木さんだから、みんなを驚かせたかったのかもしれないね!


ということで、臨時サポーターの荒木を含めて4名のスタッフでお客様をお迎えしました。そしてひふみプラスの販売パートナーである佐賀銀行さんからも応援にかけつけてくださいました。

白水がスピーカーのセミナーでは、いつも冒頭に「分からないことがあったらその場で質問してくださいね」と呼び掛けています。そして、セミナー途中でお客様の反応を見ながら、難しいところを繰り返して説明しています。

サプライズの荒木からも、お客様へご挨拶。

総務部での荒木の仕事はどちらかというとシステム関連のほか社内向けものが多いですが、その中でもお客様にも見えるところでは「大量保有報告書の開示(5%ルール)」の仕事がある、ということなどを、お話ししていました。

有田焼と同じように、いろんな役割の人たちによって、ひふみがつくられていることを知っていただく機会になってよかったと思います。

最後に、記念写真!

お客様のアンケートからも、「勉強会とても良かったです。このようなセミナーを続けてやってほしい」という意見や「とてもためになりました。10周年おめでとうございます」といった嬉しいコメントをいただきました。

ひふみは“コミュニティファンド”を目指しています。長く愛されるひふみをつくっていくためにも、これからもお客様と一緒にキャッチボールができるような時間をできるだけ多くつくっていきたいと思います!

ご参加いただいたお客様、ありがとうございました。またお会いできることを楽しみにいたしております!(マーケティング・広報部 佐々木)

現在申込受付中の「全国ありがとうキャラバン」の日程は以下の通りです。
皆様にお会いできるのを楽しみにいたしております。 

大分(大分市):3月8日(金) 18:30~ 
富山(富山市):3月8日(金) 18:30~ 
熊本(熊本市):3月9日(土) 14:30~ 
長野(長野市):3月9日(土) 14:30~