足立美術館で学ぶ 投資家の志  -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

1月12日(土)、ありがとうキャラバンは島根県にやってまいりました!

前日の鳥取県に引き続き、メンバーは、業務部の齋藤と、マーケティング・広報部の松永、白水の3名です。

今回のレポートは、白水が担当いたします。

【レポータープロフィール】
白水 美樹(しらみず みき)

2008年のひふみ投信の立ち上げの際にレオスに入社しました。主に営業、マーケティングを担当しています。
サブ4ランナーで、ランニングシューズよりもハイヒールでよく走ります。
福岡県出身ですが、東京と北海道の二拠点生活をしています。

営業本部もメンバーが増えたよね。
今、何人いるの?

営業本部は、直販のひふみ投信に携わるダイレクト営業部、ひふみプラスをご販売いただく金融機関を担当するパートナー営業部とマーケティング・広報部の3つの部署であわせて27人になりました。運用部のメンバーに負けず劣らず、ユニークで心優しいメンバーが揃っているから、ぜひお客様に一人ひとりご紹介したいなぁ。

インタビュー記事にして公開しようよ!

ところで、島根県は販売パートナーさんがいないみたいだけど、白水さんは行ったことあるの?

子供のころに宍道湖や津和野に連れて行ってもらったのをうっすらと覚えています。あと3年前に販売パートナーさんの支店の研修で浜田に行ったことがあるかな。
出雲大社や石見銀山、そして隠岐……と、島根県の中には訪れたい場所がいくつもあるのですが、どこもまだ行ったことがないのです。
えー、出雲大社もまだ行ったことないんだね!
で、今回はどこに行ったの?

今回はセミナーとセミナーの隙間時間を使って、足立美術館に行ってきました!

実業家による情熱の美術館

島根県の安来(やすぎ)市は、神の国・出雲において「聖なる土地」として崇敬を集めていたといわれ、その地名もスサノオノミコトによって命名されたとされる由緒正しい場所だそうです。

その後も、たたら製鉄と呼ばれる古代製鉄や、山陰地方屈指の大名である尼子氏などで知られています。そして、何と言っても安来の名を世界に発信しているのが、今回訪れた足立美術館です。

足立美術館は、昭和45(1970)年に、実業家・足立全康さんによって創設されました。

安来の農家に生まれ、14歳の時に商売の世界に身を投じた全康さん。その後、大阪を中心に繊維問屋や不動産業などで成功し、名作と謳われる日本画の数多く蒐集しました。

当地に美術館を創設したのは、「郷土への恩返し」と「島根県の文化発展の一助になれば」という思いからのことです。

足立美術館は日本庭園が有名だけど、同じくらい有名なのが、近代日本画壇の名匠・横山大観さんのコレクションらしいね。
大観さんのコレクションは130点にものぼるらしく、『大観美術館』とも言われているみたいですね。


さっそく、美術館を歩いてみます。

枯山水庭をはじめ、5万坪に及ぶ6つの庭園は、落ち葉ひとつありませんでした。四季折々にさまざまな表情を醸成しています。借景を使った山々との調和は、まさに生きた日本画のようです。

同じ日本庭園でも金沢の兼六園は庭園内を歩いて散策することができました。しかし足立美術館はほぼ館内から出ることはありません。庭園を日本風景「画」として楽しむようにつくられているのです。これは足立美術館の運営における基本理念に沿ったもので、創設者である全康さんの願いでもあるのでしょう。「庭園もまた一幅の絵画である」という信念が館内のいたるところに施されています。

わたしたちも窓枠を額縁と見立てながら、思い思いの目線で、好きなように外の風景を「画」で切り取って楽しみます。写真好きの松永は「すごいすごい」と言いながら、たくさん切り取っていたようです。

美しい庭園の感動の後は、横山大観さんの日本画の展示スペースへと続きます。

こちらも自分が見たいように自由に庭園と絵画展示を見るわけにはいかず、庭園から絵画へ、3Dから2Dの世界に強制的に誘われます。最初は戸惑いますが、おそらくはそれも全康さんの狙いなのでしょう。

来園者の自然の造形美を見る感性と横山大観さんの感性のギャップを認識し、より深く作品に目を凝らすように導線が工夫されているような気がしました。全康さん、恐るべし。

こちらが全康さんの像。

全康さんは平成2年、享年91歳で他界されたのですが、「郷土への恩返し」は今もなお脈々と継続されています。決してアクセスがよいとはいえない(すみません)この地に、なんと年間60万人の人が訪れるのだそうです。その裏には年中無休の運営や、海外プロモーションの展開などの「営業」や、観光バスの誘致や駅からのシャトルバスの運行などの「工夫」の積み重ねがあるからだと思うのですが、「実業家」としての美術館の運営手腕を随所に感じることができました。

全康さんは実業家でもあるけれど、すばらしい「投資家」だよね。

美術館をつくってもうすぐ50年。ひとつの「投資」のカタチを見ることができて勉強になりました。

ありがとうをお伝えするキャラバン

足立美術館から電車に乗って、ありがとうキャラバンの開催地である島根県松江市に向かいます。会場は松江テルサです。

3連休初日ですが、40名のお客様にお越しいただきました。

前日の鳥取県での開催もそうでしたが、昨年の10月にこのありがとうキャラバンを開催する予定だったのですが、台風のため延期いたしました。お申し込みいただきました皆様には大変ご迷惑をおかけした分、前回分の熱をこめてお話ししました。

島根県でセミナーをするのは、前回2015年のありがとうキャラバンぶりでした。お客様にお目にかかる機会は本当に少ないのですが、大阪や、広島、福岡で開催するセミナーに日ごろご参加いただく地元のお客様も駆けつけてくださり、温かく迎えていただきました。

また、日ごろはIFA(金融商品仲介業)としてご自身でお客様を抱え、資産運用のアドバイスをなさっている方にもご参加いただき、投資について、ひふみについて理解を深めていただき、投資の文化を広げていきましょうと励ましあいました。

今回のありがとうキャラバンの目的でもある、「ありがとう」をお伝えするということは、誰かの心の支えを創出するひとつの「投資」なんだよということを、うなずきながら聞いてくださったことも、とても嬉しかったです。

日ごろお客様と直接お会いする機会が少ない業務部の齋藤も「投信計理業務」についてお話ししていました。

お客様ともパチリ!ご来場ありがとうございました!

島根県最後のお楽しみは出雲そばで。三種類の味がたのしめる割子そばが絶品でした!

ありキャラ島根にご参加いただきましたお客様、どうもありがとうございました。「また来てください」というお声がけをたくさんいただきました。はい、またぜひ伺いますね!(レポーター:マーケティング・広報部 白水 美樹)