会津で感じた伝統とテクノロジーの融合 -全国ありがとうキャラバン開催レポート-
ありがとうキャラバン
8月24日(金)、第18回目のありがとうキャラバンは福島県にやってきました!
今回の参加者は、運用部から栗岡、マーケティング・広報部・松永、総務部・吉川、社長室・五十嵐の4名です。
今回のレポートは、栗岡が担当いたします。
【レポータープロフィール】
栗岡 大介(くりおか だいすけ)
大阪府出身、ニューヨーク州立オルバニー大学卒業、アナリスト。大学卒業後、証券会社に入社、機関投資家向けの営業に携わる。2013年3月にレオス入社。
レオスでは、主に「ひふみ投信」が投資している企業への定期的なヒアリング、新たに組み入れる企業の発掘を行なっています。また、お客さまにおなじみの「ひふみの社会科見学」などのイベントの企画・セミナーも他部署と協力しながら行なっています。日本各地の企業へ訪問を行ない、各地のお客様とお会いすることを楽しみにしています。
これからも弊社のミッションである「資本市場を通じて社会に貢献します」を念頭に、株式市場を通じて企業やお客様に喜んでいただける投資信託を目指して活動してまいります。
栗岡さんは、今年に入って福島へ何度も訪問しているそうだね。何か理由はあるの?
「ひふみ投信」の投資先の調査もあるけれど、それ以上に福島の魅力に惹かれているのが大きいかな。東日本大震災の後、県民の皆さんが一丸となって業種・業界・年齢・性別などの違いを超えて「絆」をつないでいて、そんなパワーがあるところに魅力を感じているんだよ。
「絆」のパワー、栗岡さんらしいね!
今回のありキャラでも、この絆を感じたいと思って実は会津に立ち寄ったんだ。でもその前に福島のおいしいもので腹ごしらえしないとね!
福島で出会った旬の味わい
福島市飯坂にある桃農園「まるせい果樹園」さんへ。
福島といえば、桃の生産地として有名ですよね。全国の桃のシェアの約20%を占めていると言われています。
ちょうどわたしたちが訪れたのは桃の旬の季節です。
農園に併設されたカフェで、桃パフェをいただいてきました。採れたての桃をふんだんに使っています!
うわあ!こんなに桃が載っているパフェ、初めて見たよ!
迫力がすごいよね!しかも農家の方が食べごろの桃を選んでくれているし、味もジューシーで最高だったよ。
会津若松で感じるイノベーション
五十嵐と吉川が福島市でセミナーの準備に向かってくれた一方で、栗岡と松永は会津若松へ移動しました。
会津若松に何を見に行ったの?
Eyes, Japan(アイズジャパン)という会社があって、そこの代表である山寺純さんに会いにいったんだよ。Eyes, Japanは、最先端のデジタル・テクノロジーでさまざまな課題を解決してきて世界的に注目されている会社なんだ。
例えば、「Living anywhere」というプロジェクトを孫泰三さんはじめ世界のスタートアップと一緒に立ち上げていて、ここでは、地方の過疎化や都市のスラム化といった課題をテクノロジーの力を使ってどう解決できるかを研究している。高齢化、過疎化といえば、日本が課題先進国と言われているよね。世界の最先端の課題に真正面から向き合っている山寺さんに、僕はアナリストとしてもいろいろな学びをもらっているんだよ。
今回は「伝統とテクノロジーの融合」をテーマに、山寺さんに会津のおもしろいところを案内してもらってきました。
ここは西会津にある「西会津国際芸術村」。廃校舎を活用して、さまざまなアート作品が展示されていたよ。芸術村だけでなく、町の古い呉服屋さんに世界各国から来たアーティストが集い、ZINE(ジン:自主制作の小冊子)をつくるなど、西会津には少しずつクリエイティブな人が集まってきているんだ。
空き家や廃校舎って地方の課題だと思っていたけど、発想の転換で全く新しいものに生まれ変わるんだね。街の不安が希望に変わるみたいで、なんだか幸せな気分になるな。宿泊施設も現在建設中ってことだから、いつか行ってみたいなぁ。
「課題が山積みであること。日本の端っこ(エッジ)に追いやられがちなローカルだけど、裏を返せば、非常に困難な課題を世界中の誰よりも早く解決できる可能性を秘めており、世界のエッジ(最先端)なイノベーションが生まれる可能性がある」って。
そうかあ……「エッジでエッジが生まれる」って、新しい考え方だね。
ところで、この木の箱は何?
これは会津の金継ぎ職人・井上俊介さんの道具箱だよ。
金継ぎ?
わー、きれいな漆塗りの器!
会津地域では、16世紀後半から漆文化が発展してきていて、今でもその伝統が受け継がれており、家庭でも金継ぎされた器が長く愛用されています。
井上さんから金継ぎの文化について教わりました。
井上さんは、エバーノートのフィル・ルービン前会長が長年愛用していたスターウォーズのマグカップをくっつけたというエピソードで有名です。
フィルさんは前の会社の経営がうまくいかない時、愛用していたマグカップが割れてしまって、失意のどん底にあった。そんな時に、Eyes, Japanの山寺さんが金継ぎ職人の井上さんをフィルさんに紹介したそうです。マグカップが金継ぎで修復されて以前とは全く違った輝きを放っている様子をみて、フィルさんは「失敗しても直せばいいんだ」と気持ちを切り替えることができた。
そして今、フィルさんはベンチャー・キャピタリストとして様々な起業家にこの金継ぎからの学びを伝えているそうです。アナログな伝統文化に備わった精神がデジタル・テクノロジーの世界に受け継がれていく。山寺さんがおっしゃっていた今回のテーマ「伝統とテクノロジーの融合」とはこのことでした。
素敵な話だね。伝統とテクノロジー、互いの強みを活かすと、もっともっと社会が豊かになる!
僕たちが目指している「人の可能性」への投資っていう考え方にも繋がるし、栗岡さんの投資アイデアもまた新しく湧いてきているんじゃない?
そうだね、「人の可能性」は無限大!
さあ、そろそろセミナーに向かおうか。
地域の可能性を伝えるありがとうキャラバン
ありがとうキャラバンは福島テルサで行なわれました。
金曜日の夕方という忙しい時間にも関わらずたくさんの方にお集まりいただきました。
レオスの創業メンバーでもある五十嵐からは、会社概要について、創業時を振り返りながらご説明しています。
私からは、ひふみ投信の運用哲学についてお話しました。福島のホームセンターをはじめ、福島の地元企業を事例に儲けのカラクリをご説明したことで、株式や投資を身近に感じていただけたのではないかと思います。
セミナー終了後も、スタッフに多くのご質問をしていただき、お互いに理解を深め合ういい時間になりました。
「資産が増えすぎて運用に困ることはないですか?」という質問をいただきました。この質問はよくいただくのですが、福島にも成長企業が多く育ってきているように、日本中に成長企業、投資したい企業も増え続けている。だから「運用資産はもっともっとあっても良いんです」とお伝えしました。
伝統とテクノロジー、そして豊かな未来を創る人たち。福島では日本の未来に対して勇気をもらいました。ありがとうございました。これからも頑張ります!(レポーター:運用部 栗岡大介)
皆様にお会いできるのを楽しみにいたしております。
沖縄(那覇市):9月21日(金)18:30~
福岡(福岡市):9月22日(土)10:00~
福岡(福岡市):9月22日(土)13:30~
鳥取(鳥取市):10月5日(金)18:30~
島根(松江市):10月6日(土)14:30~
奈良(奈良市):10月19日(金)18:30~
京都(京都市):10月20日(土)14:30~
広島(広島市):11月2日(金)18:30~
山口(山口市):11月3日(土)14:30~
香川(高松市):11月9日(金)18:30~
愛媛(松山市):11月10日(土)14:30~