名古屋で紡がれる産業の歴史 -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

6月16日(土)、第11回のありがとうキャラバンは愛知県名古屋市で開催されました。

メンバーは前日の三重に引き続き、パートナー営業部・吉原、岩立、今井、業務部・飯塚の4名です。

今回のレポートは、岩立が担当いたします。

【レポータープロフィール】
岩立 昭(いわたて あきら)
東京都出身、仙台在住(現在は東京へ長期出張中)。
銀行に30年間勤務。主に市場部門で、為替、金利、デリバティブのトレーディングとセールスに従事。海外はフランクフルト、ムンバイ、ニューデリー、テヘランに合計で約10年駐在していました。 
レオスには2018年4月に入社し、パートナー営業部で販売会社様の研修やそのお客様向けのセミナーを担当し、日々勉強中です。
趣味はゴルフ。ビールも大好き。
岩立さんは……えーっと、この4月にレオスに入社したばかりだよね。そう見えないから、一応確認させて?

ふふふ、そうだよ。不思議なご縁でレオスに入社しました。
こう見えても前職は一応銀行員だったのです。名古屋にも四半世紀前に赴任したことがあります。そういえばその時初めて、勤務する会社の合併を経験しました。わたしが元々いた銀行は、レオスみたいに上司に対しても○○さんと呼び合う行風だったのだけれど、合併後の新銀行では役職で呼ばなければいけなくなってね。まあ名前を覚えるのは大変だから、役職で呼んでおけばいいというのも、それはそれでメリットがあったんだけど……(笑)
パートナー営業部のミーティング風景。入社3ヶ月の岩立さん、すっかりなじんでいます!

思い出の名古屋を久しぶりに歩く

そんなわけで名古屋を歩くと、若かりし頃を思い出します。わたしは名古屋でいろいろと初めての体験をしました。特に初めて食べた物が印象に残っています。

まずは、スガキヤラーメンです。値段が手頃で、スーパーマーケットのイートインでは学生を中心に大変人気がありました。ヨコイのスパゲッティーというのもありました。これはあんかけスパゲッティーですね。世界の山ちゃんの手羽先と風来坊の手羽先もよく食べましたが、これらはすっかり全国区になりましたね。全国区といえばコメダ珈琲も全国区になりましたが、一般的に名古屋の喫茶店のモーニングサービスは、どえりゃーお得ですよね。飲み物1杯の値段でパン、サラダ、ゆで卵、スープ、バター、あんこ、ジャムなんかが付いてくる。あと、冷やし中華にマヨネーズをかけると、すごくウマくなることも、名古屋で学びました。
……ちょっとちょっと、いきなり食べ物の話ばっかりじゃない!
いやぁ……舌の記憶は強く残るよね。

それはそうと、名古屋の街で久しぶりに見てみたかったのが、大名古屋ビルヂングです。

名古屋に赴任するまで、名古屋は新幹線で通過することしかありませんでした。当時の印象といえば新幹線の車窓から見えた「大名古屋ビルヂング」の看板。印象が強烈でした。確かにbuildingをカタカナにすれば、「ジ」でも「ディ」でもなく「ヂ」なのかもしれないな、と。ここに潔さを感じていたんです。

現在のビルは2代目で2015年に完成したそうです。初代とはビル自体のイメージはだいぶ変わっていましたが、名称をそのまま引き継いでいるのが嬉しかったです。

そして名古屋の名物といえば忘れてはいけないのが……!

「ナナちゃん人形」です。相変わらず大きかったです。昔からコスプレが好きだったナナちゃんだけど、より過激になっているような……。訪れた時は、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の公開記念にちなんで、チューバッカに大変身していました。

日本の産業の原点に触れる

セミナーの前に、名古屋駅からタクシーで5分という好立地の「トヨタ産業技術記念館」というところにも行ってきました。ここは繊維機械館と自動車館に分かれていて、世界のトヨタの歴史について学べるばかりでなく、テクノランドというお子さん向けのアミューズメントコーナーなどもあり、家族連れでいけば一日中いても飽きることなく過ごせるような、素敵な施設でした。

今回わたしたちは2時間程度しか滞在できなかったので駆け足での見学でしたが、ぜひここはもう一度、ゆっくりと見る機会を作りたいと思いました。

やっぱり、男子としては自動車館がよかった?
そうだね。でも繊維機械館の方も知らないことばかりで面白かったよ!

綿(わた)をつまんで引っ張ると太い糸ができて、それをねじりながら引っ張るとだんだんと細くなって、糸になるわけです。手で糸を作る糸つむぎ作業というのは、基本的に世界共通だそうです。インドの独立の父マハトマ・ガンジーが糸車で糸を紡ぐ姿は有名ですね。ただ、それを手作業でやっているうちは、とても大量生産はできないわけで、自動紡績機や自動織機の発明は産業の発展に不可欠なものだったのでしょう。

富国強兵策を取った明治政府の外貨獲得の稼ぎ頭は、かいこから作った生糸でしたが、自動織機で織られた絹織物も外貨獲得に貢献したようです。

生糸の原料(桑の葉、かいこ)が国産であったのに対し、綿織物の原料の綿花は開国によって輸入量が高まりました。日本のいくつかの商社の名前に綿(メン)が使われているのも、綿花の輸入と自動織機によって国内で織られた綿(メン)織物の輸出が当時の商社の主要な取引だったからでしょうね。

なるほど、当時の主要産業が繊維産業だったのはわかったけど、自動織機からなぜ自動車に転換していったの?

いい質問だね。詳細はここでは説明しきれないし、記念館へ実際に聞きに行ってほしいんだけど、絶対に言えることは、豊田喜一郎さんの抜群の先見性だと思う。それとトヨダ(当時の社名)の中には自動織機で培った西洋には負けないという自信が、あったんだと思う。

へえ、昔の名前は「トヨダ」って濁ってたんだ。それも知らなかった!

トヨタ、今年のルマンでは初優勝、しかも1、2フィニッシュを飾りましたね。おめでとうございます!

AKBに負けないお客様の熱気!

実は当日、AKB48の総選挙がナゴヤドームで開催されていたんだよね。
なんと!
ありキャラ VS. AKB総選挙!?

セミナーは2回に分けて行なわれましたが、どちらも大盛況。会場はAKBに負けない熱気だったと思います。わたしはありキャラに初参加でしたが、開場すると席が前方から埋まっていくのにとてもびっくりしました。積極的にわたしたちの話を聞きたいという姿勢がヒシヒシと伝わってきました。

質疑応答のコーナーでも活発に手が挙がりました。

なかには「運用報告書で保有上位10銘柄に入っているうちの一つを自身で個別株として投資したら、株価が急落して身動きが取れなくなってしまったんです」と告白される方も。ひふみはポートフォリオ運用をしているので分散効果がありますし、ひふみの上位組み入れ銘柄だからといって個人で株を買って成功するとは限らないんですね。このようなことはなかなか周りの人に話したくても話せないから、ひふみのお仲間たちに聞いてもらいたかったのかな、と思いました。経験をシェアしてくださり、ありがとうございます。

ほかに印象に残っていたのは小学生高学年くらいの男の子がお父さんと一緒に来てくれていたことです。お父さんいわく「自分は個別銘柄専門なのですが、息子名義でひふみプラスを持っているので、本人が話を聞きたいというので今日は来ました」とのこと!

まさに投資教育の実践ですね! わたしたちの想いを直接お伝えすることができてよかったと思います。

最後まで残ってくださった方と、集合写真です。

久しぶりの名古屋、思い切り満喫させていただきました!皆様にまたお目にかかれることを楽しみにしております。
(レポーター:パートナー営業部 岩立 昭)


(本記事は個別銘柄を推奨するものではありません)