栃木県で見つけた、実直なものづくり -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

4月21日(土)、栃木県宇都宮市にて「ひふみ投信 全国ありがとうキャラバン@栃木」を開催いたしました。
1年をかけて全国47都道府県各地を巡る「ありがとうキャラバン」(略称「ありキャラ」)
第1回目は栃木県宇都宮市に、レオスの創始者の一人である社長室長の五十嵐、ダイレクト営業部長の石川、マーケティング・広報部の勝間、そして今回のレポーター、ダイレクト営業部の石井佳子の4人でお伺いしました。
「ありキャラ」のスタートは、栃木だったんだ!
「ありキャラ」では普段出張する機会のない社員も1回ずつ、希望の場所に参加できます。栃木県なら東京からも近いですし、今後もまた行きたくなったら行けるかな?と思い、ここを選びました!
【レポータープロフィール】
石井 佳子(いしい よしこ)
2015年より勤務。ダイレクト営業部の事務に携わる。子供の頃から引越しが多かった反動で、友人からは「テレポートできる力があっても家にいる」と言われるほど普通の毎日が好き。趣味は刺繍と、バラや原種シクラメンなどの園芸。

こんにちは。石井です。レオスではお客様の事務手続きの仕事をしています。 初めての「ありキャラ」ですが、実はとても緊張していました。

2017年、TV「カンブリア宮殿」で取り上げられた後の反響は大きく、事務作業に時間がかかり、お客様をお待たせしてしまったことが、今も深い反省とともに課題として残っているからです。

当日、勝間に「あの時お待たせしてしまったお客様がいらっしゃるかと思うと、顔を上げられないかもしれない」と伝えると、「それでも、お待ちいただいたお客様が今日はいらっしゃいます」とひとこと!

そうでした。 だとしたら、いの一番に「ありがとう」をお伝えしなくては!

全国ありがとうキャラバンのセミナーとは

ありがとうキャラバンは、わたしたちの経営理念である「資本市場を通じて社会に貢献します」という言葉の意味を、お客様にひもといてお話しすることから始まります。

ひとりひとりの「投資」が、毎日使う身近なものにも、壮大なプロジェクトにもつながっているということ。 直接会うことはなくても、真面目に働いている、情熱を持った良い人たちとの連携がかなうこと。 そこに自分がいないであろう、100年先の社会にもつながるということ。投資信託は単なる「貨幣の増減」ではないということ……実際にレオスが投資をした会社の話も交え、説明していきます。

経営理念と結びついた話なのでレオスで働く者にとっては「あたりまえ」のことになっていたのですが、あらためてこうしてお客様と一緒に聞くと、 実は世の中の現実や、イメージとはちょっと違うことに気付きます。「ひふみ投信」が、レオスの知恵と思いを注いだ、心ある商品であることを再認識しました。

さらに、さまざまな金融商品で同じ額に投資をした場合の金利の数字や、車の購入、もしもカフェ経営を始めるとしたらどのくらいの資金が必要か?など、より身近に感じていただける例を挙げ、伝えたいことがたくさんある中から、時間の許す限り、お話をさせていただきました。

最後に、お客様それぞれからの質問にスタッフがお答えする時間を設け、 ありがとうキャラバンは終了しました。

栃木県内はもちろん、他県から足をお運びくださったお客様に、あらためまして感謝を申し上げます。

宇都宮市といえば、やはり……!

お客様をお見送りした後は、「ひふみプラス」の販売パートナーである栃木銀行のみなさまが観光案内をしてくださるとのこと。

まずは!
やはり!
餃子を食べに!

連れて行っていただいたお店は、選りすぐりの餃子店が集う人気店「餃子来らっせ」。

広いお店ですが、観光客とおぼしき人より、地元の人たちがいらしている様子で、ほぼ満席でした。

栃木県といえば、苺の生産量日本一で知られていますが、食材のバリエーションが豊かです。

水がいい、空気がいい、牧場も多くあるので乳製品がおいしい、餃子の材料も、小麦・豚肉・ニラ・白菜と全てが揃うわけです。

「毎日のごはんがおいしい」というのは無敵です。

その場所ではありふれていても、あたりまえのことを続けることは、大きな原動力ですもんね。

栃木の、実直なものづくりの現場へ

餃子でお腹を満たしたあとは、足利へ移動し、ココ・ファーム・ワイナリーへ。
【ココ・ファーム・ワイナリー】
「葡萄がなりたいワインになれるよう」、というコンセプトのもと、葡萄の栽培からワインの醸造までを手がけながら、日本を代表するワインづくりを行なう。現在ではココ・ファームのワインが、JAL国際線ファーストクラスやG7の夕食会の乾杯などで使用されている。
スタッフ全員で、「ワイナリー見学コース」に参加しました。

1950年代に山の開墾からスタートしたというココ・ファームの成り立ちを聞くと、一般的に語られる高度成長期の、土地を機械で平らに均してきたような日本の姿ではありませんでした。

むかしむかしから、人間が生きてゆくために営んできた暮らしそのもの。 土地や気候と向き合い、時に挑みながら知恵を絞り、今日、できることを地道に続ける。そして同時に、効率や採算を無視せざるを得なくても、手をかけ、時間をかけて、少しでも良い方向に、という信念を持つ――。

その結晶であるワインが、ソムリエ・田崎真也さんの目に留まり、2000年の「第26回主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)」の晩餐会で、乾杯を飾ったという物語につながった時は、一同心打たれました。

今、成功譚として語られる背景は、 「あるものを廃棄せずに使う」 「手間をかけることでできるだけ農薬を使わない」 「そこにいる人たちの力を活かす」 といった実直さに裏打ちされています。

こういった仕事のありようは、昨今「サスティナビリティ」や「ユニバーサル農業」と呼ばれていて、 「わたしたちのやっていることはずっと変わらないのに、それが今では最先端になりました」 と、スタッフの方は笑って話してくださいました。

帰路、栃木銀行の方が「ココ・ファームのものがおいしい、ということは、栃木の人は昔から知ってました」とおっしゃっていました。 どこの誰とも知らない人を想定し、「とにかく売ろう!」という商品ではなく、 顔が見える人たちが食べたり飲んだりするんだから、と実直に作ってきたものが、しっかり地元に定着し、やがて遠くの人をも惹きつけていったことを知りました。

それは、目の前の仕事も、スポーツも、農業も、投資信託にも共通していることです。

今回、栃木でお客様と顔を合わせる機会を持てたこと、 地域と人の確かな力に触れたことで、 自分にとってのあたりまえの仕事も、小さくても滑らかな歯車となって社会につながっていくのだと感じ、これからの仕事に真摯に向かう決意となりました。

ありキャラ、記念すべき第1回目の栃木にお伺いできたことは、とても幸運でした。


ちなみに今回のありキャラでは、勝間がデザインをしたトートバッグとともに、資料とアンケートをお渡ししています。

わたしにも一枚ください!
社員はだめだよ~!

あくまでも、お客様にお渡ししたくて作った、とのことです。これからありがとうキャラバンにご参加いただく皆様、楽しみにお待ちください!
(レポーター:ダイレクト営業部 石井佳子)