ひふみを紡ぐひとたち(第1回)職人技のトレーディングで資産形成に貢献する

ひふみ投信10周年記念

ひふみ投信の特徴のひとつとして「顔の見える運用」があります。

投資信託はお客様の大切なお金をお預かりして誰かが運用しているのにもかかわらず、その名前を公表している商品はほとんどありませんでした。わたしたちの顔をお客様にも知っていただくことで、少しでも安心につなげていただきたいと考えています。

ひふみといえば、ファンドマネージャーの藤野の顔が一番に出てくるかもしれませんが、実は投資信託は、ファンドマネージャーやアナリストによる運用や企業調査以外にも、その他の多くの業務で成り立っています。

今回は、運用や企業調査以外で、ひふみを運営するにあたって欠かせない業務をみなさまにご紹介するため、運用初期から在籍している3名にインタビューをしました。

3回シリーズで「ひふみを紡ぐひとたち」のインタビューを公開します。

第1回は、トレーディング部の岡田です。

左から、業務部 齋藤光代、ダイレクト営業部 石川祥子、トレーディング部 岡田雄大

【プロフィール】
トレーディング部
岡田 雄大(おかだ たけひろ)

2009年、株式会社外為オンラインを経てレオス・キャピタルワークスに入社、トレーディング部に配属。以降、一貫してトレーディング業務に従事。2歳の娘と7ヶ月の息子を溺愛しており、週末が楽しみで仕方ありません。

トレーダーは“大工さん”のような仕事

――運用会社のトレーディングとは、どのような業務ですか。

わたしたちトレーダーの仕事をお客様に説明する場合、よく「大工さん」に例えていたりします。ファンドマネージャーが投資信託のポートフォリオ(組み入れ銘柄)全体の設計をする建築士さんだとしたら、トレーダーは実際にその指示に従ってポートフォリオを組み立てていく大工さん、そんなイメージです。

具体的に言うと、ファンドマネージャーが「Aという企業の株式を〇〇円以下で1,000株買う」のように銘柄の売買を決定した後、トレーダーがその売買依頼に基づきマーケットなどを通じて執行(取引)します。買い注文だったらいかに安く買い、売り注文はいかに高く売るかがトレーダーの腕の見せ所になります。トレーダーが執行した株式の売買の価格がひふみ投信の基準価額に直接影響するためです。

――トレーディングを行なうにあたって求められるものは何でしょうか。

取引の時間は限られているので、マーケットの状況や個別銘柄の値動きなどを踏まえ、瞬時に判断を下していくことが必要になります。相場には絶対がないものの、追いきれないほどの情報がある中で様々な仮説を立て、最終的な判断を行ないます。長年マーケットと対峙してきた経験も判断材料となります。

また、注文を執行する上で、関係する法令を遵守することはもちろんのこと、それ以外にもレオスの取引によって企業の株価が大きく動くなど、株式市場への影響を軽減することも大切です。そのためには、株式の売買注文を発注する証券会社の担当の方と日ごろからコミュニケーションを欠かさないということも意識しています。注文の橋渡しをしてくださる証券会社さんとの関係性は、良いトレードを行なうにあたり非常に重要だと考えるからです。

――大工さんに例えたということもありますが、トレーダーって職人さんのようですね。普段の業務でお客様のことは意識されていますか。

レオスはひふみ投信を直接販売しているため、レオスのトレーダーは他の運用会社に比べてお客様との接点が多いのが特徴かもしれません。
大工さんが直接、施主さんともつながっているようなイメージでしょうか。やはりそういう機会があると、お客様からお預かりしている大切な資産であるということを意識できますし、日々自分にプレッシャーをかけながらトレーディングを行なっています。

お客様向けにYoutubeで毎日発信している「レオスの市況解説」の動画も、なるべく難しい言葉を使わずにわかりやすさを心がけています。例えば大きな相場変動があったときなども、しっかり背景をお伝えすることで、お客様に安心してひふみ投信を保有していただきたいと思っています。

お客様の資産形成に貢献したい

――この先10年にかける思いを教えてください。

「お客様の資産形成に貢献したい」との一心でトレーディング業務に励んできました。それは入社当時から運用資産が大きく増えた今日まで全く変わることはありません。

今後も、特にこれまでと変わることなく、日々真摯にトレーディング業務にあたります。そして、全社員で力を合わせてより良いパフォーマンスを出し、既存のお客様はもちろん、さらに新たなお客様にもひふみ投信をお持ちいただき、次の10年もより多くのお客様の資産形成に貢献できていたら、大変嬉しいです。


――最後にお客様に向けて、メッセージをお願いします。

みなさまの大切な資産をひふみ投信にお預けいただき、誠にありがとうございます。

数多くある資産形成手段の中で、わたしたちをお選びいただいたという重責を果たすべく、日々精進しています。「表情が暗い」とご指摘をいただくこともある市況解説動画ですが、少しでもわかりやすく、また、明るい表情を意識してお伝えしてまいります。お時間のある方はご覧いただけると励みになります。

(ひふみを紡ぐひとたち 第2回 に続きます)


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