佐倉で見つけた過去からの贈り物 -全国ありがとうキャラバン開催レポート-

ありがとうキャラバン

1月26日(土)、ありがとうキャラバンは千葉県に行ってまいりました。

メンバーはマーケティング・広報部の渡邊、社長室の山際、コンプライアンス部の飯塚、パートナー営業部の田墨の4名です。

今回のレポートは、田墨が担当いたします。

【レポータープロフィール】
田墨 千優(たずみ ちひろ)

2018年10月レオスに入社。現在はパートナー営業部に所属し、販売会社様と共にセミナー・研修を行ないお客様へ投資の楽しさをお伝えすることに尽力しています。
趣味は観劇と一人旅。ジャンルを問わず色々な舞台を観に行きます。
時々ふらっと遠出をして、大好きな海洋生物に会いに行くこともあります。去年は野生のアザラシに会うために、はるばるカナダの流氷の上まで行ってきました。

田墨さんは、レオスに入ってもうすぐで半年だね!どんな経緯で仲間になってくれたの?

もともと銀行員として、日々の仕事の中で多くの投資信託に触れてきました。けれど、商品にはかなり無機質で冷たい印象を抱いてしまっていました。そんな中、ひょんなところでひふみと出会い、投資って素敵なこと、もっと温かいことなんだということを知ったんです。

仕事している中で常日頃思っていたのが、「お客様に選択肢をたくさん持ってほしい」ということでした。投資を知ればお客様の人生はより豊かなものになるし、いろいろな選択肢が見えてくる。そして投資は元気な社会を形成していく――そういう投資のポジティブな側面を伝えていくなら「もうレオスに入るっきゃない!」と思って、入社しました。

実際に入ってみて、やりがいはどうですか?

やっぱりひふみのお客様にお会いすることが、原動力になっています!

セミナーなどで、「長くひふみを持っているんだよ」と嬉しそうにお言葉を掛けていただいたときは、こちらもすごく嬉しかったです。マーケットが変動する中でもわたしたちを信頼して持ち続けてくださっているわけですから、その信頼に応えたいと思いますし、不安を抱えているお客様には、やはり会いにいってお伝えしたいことがたくさんあります。

堀田邸で投資の真髄を見る

田墨さんにとっての千葉ってどんな場所なの?

実は、千葉は母方の祖母が生前、余生を過ごした県なんです。私にとって「千葉」というと、「時間の流れを忘れさせてくれる、どこか懐かしい場所」。小さい頃は夏休みと冬休みはいつも祖母の家に遊びに行って、近所の人の畑や田んぼに入らせてもらったり、小学校の校庭で凧揚げをしたり、たくさん遊んだ記憶があります。

就職して千葉の別の地域に配属になったのですが、祖母の家の周りとは全く違う風景に驚きました。場所によっていろんな顔を持っているのが千葉の良さなのかもしれないなあ、としみじみ感じました。


今回、ありがとうキャラバン千葉のメンバーは、城下町の残り香が漂う地・佐倉にやってまいりました。

まずはお馴染みの顔出し記念写真! 出発進行のポーズを取る山際車掌がノリノリで、メンバーから思わず笑顔がこぼれていますね。

佐倉藩の城下町として栄えた歴史を持つ佐倉。そのため市内には武家屋敷を初め、多くの歴史的建造物が今もなお残っています。近代美術館、日本刀専門の美術館、神社などの名所がたくさんあるので一日かけて見て回りたい気持ちがありましたが、時間の関係上ぐっとこらえて、旧佐倉藩主・堀田正倫の邸宅「旧堀田邸」を訪ねました。

旧堀田邸は、佐倉藩最後の藩主・堀田正倫が、旧領地に住居を移すために建設した建物と庭園です。

明治期に建築された邸宅ですが、その全てが伝統的な和風様式で建築されています。一部の女中部屋等を除いてほぼ建設当時のまま良好な状態で残されていることから、現在ではその一帯が「旧堀田正倫庭園」として国の重要文化財に登録されています。

堀田邸への訪問は、もしかして「歴女」の田墨さんの提案?

レオスには歴史を語らせると止まらない猛者が多数いますので、私なんかはとてもとても……!

でも、確かに私の一存で堀田邸に伺うことになりました(笑)。農業改革と人材育成に尽力した佐倉藩最後の藩主、堀田正倫の歴史に迫りたい!と思いまして。

無料ガイドさんが旧堀田邸の中を案内してくださるということで、お言葉に甘えてお願いすることにしました。

さて、佐倉藩最後の藩主である堀田正倫ですが、先代藩主である正倫のお父上がかなり有名な人物です。

その名を、堀田正睦。老中首座を務めた彼は、ハリスとの条約交渉をはじめ、日本の歴史の中で多くのことを動かしました。そして、当時江戸で活躍していた蘭方医・佐藤泰然を佐倉に招き、蘭方医学の発展に貢献しました。

その後、泰然が私塾「順天堂」を開いたことから、佐倉は蘭学の一大中心地へと変貌を遂げます。かの有名な小説家・司馬遼太郎の小説『胡蝶の夢』にも、“蘭方医学を学ぶなら佐倉にゆけ”という一文があります。「西の長崎 東の佐倉」と謳われるほど、幕末時の佐倉は蘭学の先進地でした。

ところが開明派だった正睦はその後、井伊直弼の大老就任後失脚し、隠居を命ぜられてしまいました。堀田正倫は幕末の激動の中、父の後任として藩主を務めることになったのです。

正倫は廃藩置県により、一度佐倉を離れ東京へ移住し、華族として天皇に仕えました。そして明治20年、宮内省により華族の地方移住が認可された後、思い出の地である佐倉へと戻ります。

先見の明は父上譲りだったのでしょう、彼が明治30年に作った堀田家農事試験場は、明治時代の千葉県を代表する農業機関となります。米、野菜、果物の栽培・研究──人が生きていく上でのエネルギーの源となる“食”へ投資したのです。

そして、学問の推奨・人材育成のために、当時の佐倉中(現在は佐倉高校)へ多額の寄付を行ないました。
つまり、正倫は“人”にも投資をしました。

正倫さんは素晴らしい投資家だね!

はい、思わぬところでひふみとの共通点を見つけて、嬉しくなりました。「わたしたちは“人”の可能性に注目して投資をしています」とよくお話しします。その会社で働く方々が活き活きと働いているか、どんな情熱を持って働いているのか? “人”の可能性こそ、成長の原点だからです。

堀田邸には、庭園を眺められる一室がありました。

凛とした空気が漂う室内のその先には、力強く聳える赤松や整えられた芝生。決して煌びやかではないけれど、洗練された美としてわたしたちの前に姿を現してくれます。

過去、正倫をはじめ、多くの人がこの邸宅や庭園を作ることにエネルギーを注ぎ、それをこれまで維持してきた方々、そして今も守ってくださっている方々がいるからこそ、わたしたちがこの光景が見られるのだと思うと、とても感慨深いものがありました。

歴史と一言で括ってしまうと、途端に途方もなく昔の話のように感じて、自分と繋がっている感覚を失ってしまう方もいるかもしれません。でも、すべてはつながっています。過去に生きた多くの方々が“投資”をしてくれた結果が、今のわたしたちの生活に浸透し、生活をより豊かにしてくれている。過去の人々からの素敵な贈り物ということですね。

ゆっくりとした時間が流れる堀田邸の中で、歴史と対話することによって改めて“投資”の大切さ、楽しさを再確認できたように思います。

和気藹々、あったかランチタイム

さて、じっくり見て回ったらお腹が空いてきました!ランチタイムです。

お蕎麦の房州屋さんです!

レオスきっての美食家の渡邊が地元の人気店をしっかりリサーチしてくれました。店内はさすが、子供連れやお友達同士でいらしてる方々で賑わっていました。

3人ともいい笑顔ですね。今回のありキャラ千葉のメンバーは全員部署も違って、年齢も、仕事内容も違うんですが、お互い緊張せずに始終和気藹々、旅を楽しみました。

レオスに入って驚いたのは、個性を認め合っている感覚がすごく強くて、社員同士の距離が近いことでした。日頃からコミュニケーションを取っていると、仕事の面でもそれ以外でも信頼が生まれるので、この距離感というのは大事ですね。業務内容は違っても、「レオスの社員」という一つの枠組みの中で一緒に働く仲間、というのが、社員の根幹にも根付いているのだな、と思っています。

飯塚&渡邊は名物の七福神蕎麦! 名前からして縁起が良いですね。伊達巻とお餅が入っています。

ちなみに、田墨はカツ丼セット。メニューにカツ丼を見つけてどうしても食べたくなったのですが、でもやっぱりお蕎麦も食べたいし、ということで。

一口サイズのお蕎麦が来ると思いきや、何とも大きなお蕎麦が運ばれてきて驚きました!汁は、お蕎麦にしては珍しく甘めで、優しい味が口いっぱいに広がりました。

温かいお蕎麦を食べながらわいわい暖をとっていたら、すっかり時間が過ぎてしまいました。

駅へ向かう道中、タクシーの運転手さんにお願いして、まるで幕末にタイムスリップしたかのような立派な竹薮の通り道「ひよどり坂」で記念撮影。武家屋敷通りに隣接した小路は、江戸時代からほとんど変わらない美しい竹林に囲まれています。

さあ、歴女も満足したところで、いざ会場へ!

お客様のために覚悟を持つこと

ありがとうキャラバン千葉は、TKPガーデンシティ千葉で開催されました!

肌寒い日でしたが、約40名のお客様にお集まりいただきました。スピーカーを担当する湯浅にも熱が入ります。

お話ししている中で大きく頷かれたり、熱心にメモをとられていたりと、お客様からの熱量が伝わってきます。質問も多く頂き、改めてレオスの一員として働くことの重要性を感じました。
中でも心に残ったのが、一人のお客様から質問を受けたときに、湯浅が言った“覚悟”という言葉です。

わたしたちレオスのメンバーは、レオスの一員としてあるべき共同意識を作っていて、それを“レオスバリュー”と呼んでいます。そしてそれを持つことは、覚悟をすることであると湯浅は言いました。

プロフェッショナルとして仕事をするその覚悟を自分は持っているし、そしてそれは社員にも持っていてほしいと思っているという湯浅の言葉に、自然と背筋が伸びるのを感じました。

自分のために、仲間のために、社会のために、そして何よりお客様のために覚悟を持つこと。言うは易し行なうは難し……ですが、とても重要なことであり、必要なことです。

スピーチの途中では、わたしたちレオスのメンバーが一言ずつ自己紹介させていただきました。

所属する部署の説明、社内部活動の紹介、入社してから思ったこと、感じたこと、“食”と“投資”の関連性などなど、話す内容は社員によって様々でしたが、「レオスの社員の話が聞けて良かった!」とアンケートに書いてくださるお客様も多く “顔が見える運用会社”がお客様にも伝わっていることに喜びを感じました。

そしてわたしたちも、千葉のお客様と直接お会いして、お客様の顔を見てお話しすることができて、とても嬉しかったです。

“投資”の定義をマイナスに捉える方は少なくありません。けれど、ふと顔を上げて今自分のいる場所を見つめてみると、そこには必ず“投資”から生み出された“贈り物”があります。それは形が決まっているわけでもなく、手触りがあるわけでもない。けれど、“投資”の本来の意味が胸にストンと落ちたとき、次に見える景色は全く違うそれになると思います。

少しでも多くの人に、“投資の楽しさ”をお伝えできるように、これからも尽力する所存です。ありがとうございました!(レポーター:パートナー営業部 田墨)