株主・投資家の皆さまへ

レオス・キャピタルワークスは、「資本市場を通じて社会に貢献します」という経営理念のもと、2003年に創業し、2023年4月25日に東京証券取引所グロース市場に新規上場いたしました。

そして2024年4月1日、さらなる飛躍を目指して持株会社化し、SBIレオスひふみ株式会社を設立いたしました。これにより、SBIレオスひふみ株式会社が上場会社となりました。

「レオス」とは、古代ギリシア語で「流れ」を意味します。哲学者ヘラクレイトスが残した「万物は流転する(パンタレイ)」という思想にあるように、この世は常に変化をしており、その変化の中にこそ無限のチャンスがあります。私たちは、時代の変化に合わせて自身も変化をしながら、資本市場を通じて社会に貢献し、お客様と共により良い未来をつくっていきたい、そう考えています。

日本では2,000兆円を超える個人金融資産の50%以上を現預金が占めており、効率的な資産運用ができていないことが日本の成長を阻害する要因の一つとなっています。この膨大な現預金を少しでも投資に向けることで、将来の国民資産を増やし明るい未来を作ることを目指し政府もNISAの制度拡充など国民の資産形成を後押ししています。

私たちはファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)によるゆたかな社会の実現を目指しています。そのフィナンシャルインクルージョンの進化と深化を目指し、2024年4月1日より持株会社体制に移行し「SBIレオスひふみ株式会社」を設立しました。日本の隅々にまで広く金融サービスの恩恵をお届けするためには、性別・年齢・地域・資産状況に関係なく金融の魅力を伝え、そして挑戦するあらゆる人を応援するためのお金の流れを作る必要があります。そのためには投資信託以外の資産運用の機会を提供する必要もあると考えています。お客様、投資先、そして投資手法の多様性を通じて私たち自身が更なる真価を発揮するための強い経営体制を構築しなくてはなりません。

新体制移行後はつみたて投資の普及や、お客様のニーズに沿った新商品を積極的に投入することによる「ひふみ」シリーズを中心とする既存事業を強化・成長させることに加えて、新たな資産運用会社の買収や経営参加など資産形成インフラを支える企業群のグループ化も視野に入れつつ顧客層や提供価値を拡大することを目指します。

私は、投資は「未来をつくるもの」であり、「より良い社会を作ることができる」と信じています。今回の持株会社体制への移行により、その道筋がさらにクリアになったと考えています。ステークホルダーの皆様と共に、皆様のために、レオスグループとして精一杯努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

SBIレオスひふみ株式会社
代表取締役 会長兼社長 グループCEO

藤野 英人