韋 珊珊 インタビュー

運用部 シニア・アナリスト

韋 珊珊Wei Shanshan

ウェイ シャンシャン。2011年、早稲田大学商学研究科修士。2011年、大和証券投資信託委託入社。アナリスト・ファンドマネージャーとしてアジア株(主に中国)運用を担当。2015年、同社で新興国債券の運用に従事。2016年、米国モーニングスター入社。消費と機械を中心に日本株の調査を担当。2018年、レオス・キャピタルワークス入社。

父が教育関係の仕事をしているので、子供のころから中国に留学しに来た日本人の学生さんたちと交流する機会がありました。家に来てお茶をたててくれたり、他にも日本文化に触れるにつれ、日本に興味を持つようになりました。

実家の蘇州は、昔「呉」という国の都でしたが、当時は絹織物の名産地として栄えていました。日本の和服も、呉の国から伝わった織り方との繋がりがあることから、「呉服」と呼ばれたりすることを本で読んだことがあります。蘇州には日系企業が沢山進出していたり、蘇州という場所は中国の中でも、日本との縁が深い地なのかもしれません。

大学への進学を考えるにあたり、ぼんやりと「投資」や「経済」について学びたいという気持ちはあったものの、まずは北京語言大学で子供の頃から馴染みがあった日本語を勉強することにしました。いつか日本に行ってみたいと思っていたので、留学の制度があることもこの大学を選ぶ決め手となりました。 

そして大学3年になり、日本への留学を果たします。留学先は、蘇州の姉妹都市でもある石川県金沢市でした。
初めての日本留学は全てが新鮮でたのしい毎日でした。特に金沢という街はヒトもあたたかく、通学でバスを待っていると「寒いからウチにあがってお茶でも飲んで、温まっていきなさいよ」とおばあちゃんがお家に招き入れてくれて、たのしくおしゃべりしたこともありました。また、姉妹都市の蘇州について、金沢市民を前に1時間お話しする機会もありました。

大学卒業後の進路で、日本の大学院に進学を決意したのも、日本のあたたかさにたくさん触れたことが大きかったのかもしれません。

大学院は早稲田大学の商学研究科に進学しました。
ここから、ぼんやりと「投資」や「経済」について学びたい気持ちが、カタチとなって今につながります。

「小さい時から投資は生活のなかに」
もともと、投資に興味を持ったのは、両親の影響が大きかったと思います。私の両親は、1990年代に中国の上海証券取引所が営業を開始したときから投資をしている個人投資家でした。当時は家にPCもbloomberg(情報端末)、もなかったので、ラジオから流れる株式ニュースを聞きながら、溢れる情報の中から手がかりを探るおもしろい世界だと思ったことを覚えています。

いつかは、学ぼうと思っていた「投資」や「経済」を学んだのは大学院でした。
先生や同期の中に、投資の実務を経験された方がいらっしゃったので、その方たちの知識の豊富さと洞察力に刺激を受ける毎日でした。投資を通じて、世の中の流れや人間の行動に対する理解を長年検証していて、自分の中にある「投資への興味の目」が開いた感覚を持ちました。4年間の留学で慣れ親しんだ、日本の自由市場で金融のキャリアをスタートしたいと考えはじめたのもこの頃です。

「憧れていた株式の世界」

キャリアのスタートは運用会社を選びました。外国株式運用部でファンドマネージャーのアシスタントでした。
日々の資金の流れや、投資信託の基本を学びつつ、1日に何社かの企業取材することの繰り返しでした。圧倒的な情報量を早く整理し、理解しようとして、時間を忘れるほどリサーチに没頭していました。

特に印象に残ったのはやはり現地調査です。
中国環境関連の設備投資をリサーチするために2012年に最もPM2.5の汚染が深刻だった北京や河北省を訪れました。特に、北京は大学生の時に暮らした街で、当時は真っ青な気持ちよい空を見ることができたので、「どうなっているんだろう」と不安な気持ちで訪れたのを覚えています。
実際に訪れると、意外と現地の人たちは毎日薄暗く、霧がかかったようなPM2.5の汚染の中、平気な顔をして暮らしていました(笑)。現地の消費市場の調査として店頭の店員さんへの取材をしたり、入手した生の情報に基づいた分析はたくさんの投資アイディアに繋がりました。

数年後、債券運用部に異動することになり、株式とは全く異なる世界で充実感はありましたが、やはり人にたくさん出会える、企業の価値に投資する株式に携わる仕事がしたかったので、米系リサーチ会社へ転職して株の世界に戻りました。これは私にとって人生での大きな決断の1つです。

リサーチ会社では、国内外の株式リサーチ業務を担当しました。運用会社では社内に十分に蓄積され溢れていた企業の情報が、リサーチ会社ではほとんどなく、企業のレポートを書こうとすると、論点に辿りつくまで一から自分で情報収集して仮説を立てて予測するといったプロセスを踏まなければいけません。
また、世界の中でもより、長期的な視点が求められる欧米の投資家がメインのお客様となったため、深く、長く業界を見るように様々な工夫が必要でした。世界中の投資家との議論や、社内で海外の同僚とのピッチも頻繁にあり、今のスキルに繋がっています。

「わたしが理想とする仕事]

リサーチ会社では、投資信託の調査も他の部門で行なっていたので、投資信託業界の動向に注目しており、ひふみのことは以前から知っていました。成績もよく、人気ファンドになったことがわかったときに、ホームページを調べると、運用者のインタビューと笑顔溢れる写真や、SNSでの充実した発信などにとても親近感を持ちました。

「資本市場を通じて社会に貢献します」という企業理念、またお客様と積極的なコミュニーケーションは、運用者のあるべき姿だと思っています。ラッキーなことに、たまたまそれから数ヶ月後、友人の紹介で藤野さんに会うチャンスをいただきました。

入社前の面接の中でいろんなメンバーに会うと、自分が理想とする仕事の基準としていた明るい職場、長期目線の株式投資、自由に行なえるリサーチ、グローバル投資が全て合致しました。でも何よりもどのメンバーもたのしそうに働いていることに魅力を感じました。

レオスの運用チームの強さは、商品の数が少ない分、経営資源が集中しており、一人一人がオーナーシップを持って意見を共有し全体のパフォーマンスを向上させる努力をしていることです。業界の境・国の境が曖昧になってきている今、セクターや業界に縛られずジェネラリストとして幅広く企業を調査できるのは大きな強みになると考えます。

また、レオスでは、いろんなスタイルの人がいて、違う意見を尊重する風土があるからこそ、個人のバイアスの少ないポートフォリオができ、変化するマーケットに対峙して成績をあげることができるのではないかと思っています。

今後は地域の分散、業界の分散を考えつつ、グローバルな視点で良い企業に投資し、お客様の資産形成に尽力してまいります。そして、レオスの投資哲学を世界中に広げていくこと、日中資本市場の橋渡し役になることも長い時間をかけて実現していきたいと考えています。

 (最後に、お客様に一言お願いします。)

  まず、レオスに入社できたこと、大変感謝しております。

      皆様の信頼にお応えし、これからも初心を忘れず常に挑戦してまいります。引き続きどうぞよろしくお願いいたします。